第3話

お試しカップル
925
2020/10/17 16:24
『あ』
登校していると山口とあった

山「...........お、おはようツッキー...」
月「おはよ。山口」

2人は無言で学校へ登校している

月(何これ。なんで今日に限って山口に会うわけ?無言なの気まずすぎるんですケド)

山「あのさツッキー」
月「何?山口」
山「昨日の事だけど...」

月(ド直球)

山「その...ごめん」
月「なんで山口が謝るワケ?」
山「ずっと友達だと思っててしかも男だよ?それなのに急に告白したりして。ツッキー困ってないかと思って」
月「別に?確かにびっくりしたけど」
山「ならよかった」

それからもう一度無言で気まずい時間がきた

山「.......」
月「.......」

無言に耐えられなくなった月島は

月「.....ねぇ、昨日の返事なんだけどサ」
山「へ?あ、うん」
月「山口の気持ちは嬉しい。でもごめん。山口は僕の事恋愛的な意味で好きって言ってくれてるんだよね。でも、僕は山口の事そういう意味の好きじゃない。だから付き合えない。でもこれからも友達でいて欲しい」
山「.....そっか。」

月「.....うん」
山「.....あのさ、ツッキー」
月「何?」
山「俺さ、告白が失敗するってわかってたんだ。まず普通に考えて男同志だし」
月「そうなんだ」
山「だから、お試しで付き合ってみない?」
月「.....は?お試し?」
山「ほら、少女漫画でも初めは好きじゃなかったのに後から好きになったとかそういうことあるじゃん?だからお試しで付き合ってみるの。もちろん、お試しだからキスとかそういうことはしないし、ツッキーが友達に戻りたいならすぐに友達に戻るし」
月「は?嫌だよ。」
山「お願い!お試しだから!」
月「絶対しない。山口の気持ちもて遊んでる感じでなんかやだ」
山「俺は大丈夫だから!お願いツッキー!」
月「僕は嫌だからね」

月島がスタスタと早歩きで先に行く

山「.....俺今度誕生日なんだ。誕生日プレゼントそれがいい」

月島がぴたりと足を止めふりかえる

月「.......そういうの嫌なんだケド」
山「ごめんツッキー...でも、お試しでいいから1回だけ付き合って欲しい!」
月「.........はぁ...分かった。」
山「え、ほんとに?!」
月「うん。その代わりお試しだからね?友達に戻りたいって僕が言ったらすぐに友達に戻るから」
山「いいの?!」
月「いいよ」
山「やった!ありがとうツッキー!!!」
月「うるさい山口」
山「ごめんツッキー!!!♡」




2人は駆けながら学校へ向かった





続く

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