愛ちゃんのベットの近くにある椅子に座る
あぁ…その笑顔が大好きだ
大きな目を少し細めて
えくぼができる
愛ちゃんをただ笑顔にしたい
それだけが今の生きがいだ
愛ちゃんが立ち上がって靴を履く
きっと愛ちゃんが居なかったら俺今回復してない
今初めて諦めなくて良かったって思ったよ
病院の外に出て空をみる
--------キリトリ線--------
公園のベンチに座る
いつでも……
嬉しいな
愛ちゃんはいっつも俺に嬉しい言葉くれる
上を向いて言う
真っ青な空だ
こんな嬉しい気持ちで見るの初めてかもな
なんか、照れくさい
顔を触ってみると熱かった
でも初めて愛が声をあげて笑った
--------キリトリ線--------
病院に入るとすぐに先生が来た
もう家族にとって俺はついでの存在
さっきまで楽しかったはずなのにな
ノロノロと病室に行く
病室のドアを開けて中に入る
カバンに荷物をつめて持つ
心配してる顔でこっちを見て手を振ってくれた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。