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第3話

事実の裏じゃだめ
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2021/12/30 03:33

今から

『例えば』の話をするね

Aさんはリスカをしています
Aさんはある日急にクラスのみんなにそれを見せました

「Aさん、大丈夫?辛いことある?」

「Aさん一緒に生きよう?」

「Aさん辛かったね」

Aさんはリスカをしています
クラスのみんなはAさんを心配します
そんな中
私は
リスカをしていました

ある日、不注意で袖が捲れてしまいます

「私ちゃん、リスカしてるの?」

「Aさんの真似?最低」

『酷いよ、私ちゃん…私はこんなに苦しいのにっ!」

「私ちゃんさいてー」

「私ちゃんさ?」

「人の気持ち考えたことある?」

クラスのみんなからは罵倒の嵐
なにそれ

なんで


そんな酷い目で私をミルノ?


いや

クラスのみんなが見てるのは「本来の私」ではなく

「醜いワタシ」

他の子が傷ついてる中リスカをしてる醜いワタシ


でも

実際はAさんがリスカしてるとみんなに言う前からずっとしてた

でも周りから見たら 

人の気持ちを考えない、最低で、不謹慎な人


思ったの

そうやって見て来る奴らに事実を話す必要ある?


考え直して

君が知ってもらいたいのはさ


「私はAさんがリスカしてると言う前からリスカはしていて、私も辛いんだ」

っていう事実じゃなくて

「助けて」

の一言でしょ?

Aさんが言おうが言わないが

あなたが

求めるものは

[ 救助 ]

そうじゃない?

事実の裏に救助を隠しても誰も助けてくれない

自分のチャンス助け

自分で掴んで




そして




やっぱ一緒に離そう死のうか…w

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