私はずっと愛せない彼に縋って
縋りあって
執拗いほど身体を重ねて
愛憎の海を泳いでいた。
あなた「 好き、」
と囁いて彼の頬にキスを落とせば
玲王「 …やっと俺に堕ちてくれた、俺も好き、あなたっ…あなた 」
と喜んで私に抱きついて
何度も私の名前を呼ぶ。
その声が酷く優しく甘ったるくて
息が苦しくなった。
玲王「 なぁ、子供は何人ほしい?俺はあなたとの子なら何人でもほしいんだけど♡ 」
と子宮を撫でる彼の手
凄く虫唾が走って胃液が出そうで仕方ない。
あなた「3人ぐらい?かな、笑 」
と苦笑いすれば
玲王「 俺たちの子かわいいだろうな、笑 」
と私とは逆に幸せそうに笑うんだ。
大嫌いで
ダイキライ
で
仕方ないよ。御影玲王。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。