ミナside
そんなある日あなたに事実上の長期休暇が言い渡された。
元々カムバ活動もなく仕事は少なめだったけれど、TWICEとしても個人としてもメディアには出ないと発表される。
世間はざわついた。
なぜならTWICEとしてあなたとしてメディアの前に立っている時は、なんの異変もなかったから。
だから誰もあなたが1人でいられないことには気づかなかった。
1人落ち着かない様子でソワソワと座っているあなたの足に自然のそっと手を当て声をかける。
何かを言いたそうにでも言葉が出ないのかソワソワとするばかりだ。
さーたんがあなたに飛びついて見たけれど様子は変わらない。
少し不安定そうなあなたの様子にみんなの表情も心做しか少しだけ暗くなる。
そんな中ジヒョちゃんがあなたにそっと近づいた。
あなたはそのジヒョちゃんの言葉を聞くとほっとした顔をして落ち着きを取り戻した。
なんだ、そんなことを心配していたんだ...そうだよね、
そんなことにも私は気づけなかったなんて...
そう少し卑屈になってしまったけどふにゃっとわらうあなたの顔を見たら他のことなんてどうでも良くなってしまう。
でも、ずっとこのままでいいんだろうか...
どうしたらこの日常から抜け出せるんだろう。
答えのない問題に悩みながら私は口にレモン味のキャンディーを放り込んだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!