南校舎の最上階
北側廊下つきあたり
未使用無人の音楽室
扉を開けるとそこはホスト部でした
体制を崩し、息を整えているハルヒに声を掛けているあなたを無視しているホスト部員は話を勧めていた
私立桜蘭学院は一に家柄二にお金
財ある者は暇を持ち
かくしてホスト部とは暇をもてあます高等部美男子6人が同じく暇な女子をもてなしうるおわす
超金持ち学校独自の華麗なる遊戯なのでありました
図太い庶民のレッテルを貼られたあなたとハルヒは割とうんざりしていた
勉強がしたかっただけの二人は今すぐにでも場所を移りたいのだ
がばっ!!と二人の方を掴む金髪はそのまま二人の方を抱き役者のような動きを見せた
ハルヒの顎を掴み自分へと寄せる金髪にハルヒは鳥肌が立ち後ずさった
後ろ向きに歩いたハルヒはそのまま後ろにある花瓶にぶつかった
花瓶はぐらりと揺れ、そのまま床に激突し割れた
ハルヒはダラダラと冷や汗をかき始めた
しどろもどろに答えるハルヒと呆れてものも言えないあなた
そんな中眼鏡が金髪に聞いた
態度が急変した環と呼ばれた金髪はハルヒにこう言い渡した
固まったハルヒを余所目にあなたはそっと教室から出ようとした
…が
ブチ切れそうなあなただが今にも魂が抜けそうなハルヒを見てため息をつき
あなたも了承した
それと同時にハルヒの魂が抜けた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!