第33話

桐山side
1,230
2018/03/29 18:02
レッスンをかなり休んでしまった。

体の具合が悪いわけではない。

ああ、これってずる休みってやつか。




でも、行く気になれなかった。



淳太君とはユニットで嫌でも一緒におらなあかんけど、

その時の気まずい雰囲気。

濱ちゃんや流星の、何か言いたげな表情。



とにかくあの空気が耐えられない。


神ちゃんの冷たい視線も、ずっと頭から離れない。




しげは、どうしてるんかな。


ちゃんと謝らなきゃって頭では分かってるねん。

でも、

許してくれるはずがない。






先週、辞表を出しに行った。


でも、受け取ってくれなかった。


ー「そんな簡単に諦めるなよ。まだデビューすらしてないのに」

解散考えてるって裏では言ってるのに、僕にはそういう。
一体どっちがほんまの言葉なんやろうってわけわからんくなった。


所詮、僕らとほとんど関わったこともない人に、僕らのことが、僕のことが分かるはずがない。


あの時発してしまった言葉が、

それまでに作ってしまった溝が、

「ごめん」

なんて一言であっさり終わるはずないねん。





濱ちゃんにも辞めろって言われたし、

これ以上頑張っても1人じゃ何もできひんし、


それに、

俺はこれからみんなとうまくやっていける自信もないし。


俺のこと必要としてる人なんてどこにもおらへん。



でも・・


これからどうしよう。

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