第13話

流星side
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2018/03/24 13:37
しげが出ていった後すぐ、濱ちゃんが照史に向かってった。
濱田
アホ!!お前がいっちばんアホや!!
照史君を壁に押し付けて声を上げる。
神山
なんで・・
震える声がして振り向くと、神ちゃんが照史君と濱ちゃんを睨んでいた。
神山
なんでそういうことしか言えへんの!?最近いろいろ言われてイライラしてるん!?
しげやって、先輩たちにいろいろ言われてたん知ってんの?何?それとも自分らだけしか言われてへんと思ってんの!?
みんなしげにただ当たってるだけやん!避けてたんやって俺気付いてたからな!
しげはいっつも俺らのこと笑かせようって必死やってん!やのになんやねん!!
最低や!!
一気に言うと、神ちゃんは部屋を走って出ていった。



頭の中が混乱してて、上手く状況がいまだに呑み込めなくて。




流星
俺、望の水、買ってくるわ
そう言って部屋を出た。




今大変なのは望で、しんどいのは望で、今気遣うべきは望。

でも、なんでデビューがどうのこうのなんて話が今でるんやろう。




ただ、今までため込んだもの全部、不満やイライラを、一気にしげにぶつけただけなような気がする。



確かに、悪気があったわけではないけれど、悪戯したしげも悪い。


でも、照史君も、淳太君も、濱ちゃんも、しげのことを避けてたのは確かだ。

それはずいぶん前からこの俺やって気付いてた。


あからさまにしげが話しかけても無視したり、レッスンでしげが隣に来ると位置変えたり。


そりゃめんどくさいんやろなとは分かってたけど、さすがに酷いなと思ってた。





なにより、

照史君、



なんであんな、取り返しのつかない言葉を言ってしまったんやろう。



なんで、


こんなことになったんやろう。

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