第7話

桐山side
1,282
2018/03/23 14:51
この頃、なんか、耳が変。


耳鳴りすごいし、聞こえにくい。




多分、疲れてるだけやろ。




そう思ってごまかしてきたけど、だんだんごまかしがきかなくなってきた。




病院行かなあかんかも。


そう思ったレッスンの日。

その日、淳太君と二人で別室に呼ばれた。


そこにいたのは、僕らの先輩だった。



目の前に、ずっと僕らが憧れてきた先輩たちがいて、緊張しながらも嬉しかった。




でも、なんで僕らが呼ばれたんやろう?





先輩たちは、僕らの頑張りをほめてくれた。

事務所の人とは違い、「よお頑張ってる」って言ってくれた。


僕らの夢も聞いてくれた。

やから、淳太君と二人で、

ー「7人でデビューしたい」

そう言った。


でも、7人全員の名前をあげた後、先輩たちの表情が変わった。

「」
なんでその7人でデビューしたいの?
そう言われた時、「え・・?」そんな声がでた。
「」
・・正直、その7人じゃ無理やで・・、ごめんな?こんなこと言って。
でも、重岡と小瀧、あの2人はさすがに無理やない?
隣から淳太君の「・・なんで」そんな小さい声が聞こえた。
「」
こんなこと言ったらほんまに悪いけど、・・・重岡と小瀧、あいつらはさすがにデビューできひんよ
はっきり言われたその言葉に、淳太くんが噛みついた。
中間
なんでですか!?二人が病気やからですか!?
苛立っている淳太君に対し、先輩たちは冷静だった。
「」
現実的に考えてや。・・俺らやってジュニアの頃いろいろあったから言える。
仲良しだけじゃ、デビューできひんし、
一緒にくっついてたら、・・・仲間も桐山も、他の人も、いつまでたってもデビューできひんよ?


それは、



今のうちにしげと望から離れろ


ってことなん?





二人は、僕らとは一緒にデビューできひんってこと?





二人と一緒にいたら、




僕らまでデビュー、


できひんくなる・・?









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