第28話

~マラソン大会~
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2020/04/01 23:54
□〇編

〇side

そして11月
俺の嫌いなマラソン大会がある
3学年合同で町内を走る

コヤシゲ編

運動が苦手だから正直走りたくない
しかも距離が長い……

俺はどうせ遅くてビリだろうから1番うしろにならんだ
そしたら慶ちゃんもうしろに並んで俺の隣に来た

〇「慶ちゃん足速いでしょ、前の方行きなよ」

□「ううん、俺はシゲと走るの」

よーい

ドンッ!

いっせいにスタートした

□side

うちの学校のマラソンはだいたい10kmぐらいで長い

〇「はぁーはぁー」

□「シゲ大丈夫?少し休む?」

〇「はぁーはぁーううん、大丈夫……」

シゲが2kmぐらいで過呼吸になってきた
俺は心配でシゲにちょくちょく大丈夫か聞いた

それにしても今日は11月というのに太陽が出ていて暑いぐらいだった
暑さで体力が減るのがはやい

休憩地点に来た
ここで水を飲んで少し休める

□「シゲ、水飲もう」

〇「俺走るの遅いしいいや」

□「ダメだよ、今日暑いからちゃんと飲まないと」

〇「でも、飲んでる時間がもったいないよ」

□「あーもう」

俺はコップ1杯を口に含みシゲに口移しで飲ませた

〇「ゴクンッ何すんの」

□「シゲがなかなか飲まないから、よし行くよ!」

〇「う、うん」

また走り出した

7km行ったところでシゲも限界のようでフラフラだった

□「シゲ危ないよ、少し休もう?」

〇「はぁーはぁーはぁー」

話せないくらい呼吸が乱れてた
まずいと思った瞬間シゲが倒れた

〇「はぁーはぁーはぁーはぁー」

□「シゲ!」

俺は急いで駆け寄った

□「しっかり!」

〇「はぁーはぁー、だい……じょ、ぶはぁーはぁー、さ、き……に……行って……」

□「そんなことできないよ、ほら乗って」

シゲを背中にのせた
さすがにお姫様抱っこで走るのは辛い

〇「はぁーはぁーはぁーはぁー」

□「シゲ、しっかりつかまっててね」

〇「はぁーはぁー」

そして2人でゴールした

俺はゴールで崩れ落ちてしまった

□「はぁーはぁー疲れたー」

▽「お疲れ様、これ!」

先にゴールしたまっすーが俺に、手越がシゲにタオルと水をくれた

♡「途中でギブすれば良かったのに」

〇「だって、慶ちゃんがいたから……」

♡「そいう事ね、シゲよく頑張ったね!」
♡▽編

▽side

よーい

ドンッ!

いっせいにスタートした

俺は順調に走っているとユウにぬかされた

♡「タカ、おさきに!」

▽「まて、俺が抜かしてやる!」

俺たちは楽しく走っていた
追いかけっこのようにどちらかぬかしたら、どちらかがまたぬくという感じでなかなか勝負がつかなかった

ゴール手前で2人とも全力で走った
結果は同時にゴールだったが……

♡「俺の方が数秒速かったから」

▽「違うよ俺だよ」

♡「俺本当は本気だしてなかったから」

▽「実は俺も、もう少し速く走れた」

などとゴールしてから言い合いをしていた

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