あなたside
炭治郎と少し話し、無理矢理分かれたあと
一旦私は自分の屋敷……と言うか元屋敷に戻った
ここに来るのも今日が最後…悲しいというか、辛いというか……
ゲッ
正直今一番会いたくない人ランキング第一位の人だよ
だって茅菜はまるで私を妹の事のように好いていてくれている。
だからこそ、ここを出ると言ったらどれ程悲しむか……
だからこっそり出ようと思ってたのに
茅菜は勘が鋭い。
私がちょっとした嘘をつくと直ぐにバレてしまう
私は嘘をつくのが下手なのもあるけど、、
今茅菜に準備させたら、きっとこれから必要なものが絶対に入ってない。
だからここは私が自分でやらないと!
茅菜はちょっと疑ったけど、ほんとに忙しかったのか、『本当ですか…?なら、お願いしますね』といった
自分の部屋に着くと、天の呼吸についてまとめた本と、ある程度の衣類、ちょっとしたお菓子などを詰めた
朔麗はさっきの事があって、どうして朔麗に相談しなかったとかなどの事で少し怒り気味だ
ポケットからさっき炭治郎達がくれた金平糖を出す
えっ……ダメかぁ
柱合会議の前に茅菜から早く読めと言われていた手紙…一応持ってこう
いや、、いっかな……これを見たらまたここに戻りたくなってしまう気がするから
そう部屋に言い残し、自分の部屋から縁側に向かい、庭に出て走り去った
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!