あなたside
あぁ、
ジミン。
実感したよ。
どうやら
私は
結構前から
貴方の沼に
落ちたみたい。
それがもう、
今では
抜け出せないほど
深く深くにいるんだ。
どんなに
足掻いても
もがいても
抜け出せいない。
貴方の沼の中は
沼の中なのに
真っ暗じゃなくて
でも、
明るい訳でもなくて
優しさと
束縛と
怒りと
我慢強さと
可愛さと
かっこよさと
温もりが
いい感じに
配合された
心地よい色なんだ。
言葉には
言い表せない
私にしか
分からない色。
唯一の
幼馴染だからこそ
分かる、
私の初恋の人だから
分かる、
そんな色。
そんな素敵な色の中に
ずっといたのに…
私、なんで気づかなかったんだろう?
もっと早く気づいてあげれれば……
もっと早く、
ジミンにこの思いを
伝えられたのに……
今の私には
それしか言えないよ。
この
一言しか。
あの2文字を言うには
もうちょっとの
時間と
貴方の愛
が必要みたい…
わがままで…
' ご め ん ね '
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。