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第5話

奏
詠太!と…お姉さん…大丈夫?
詠太
詠太
………ごめん
星華
星華
うん、大丈夫。
君……ありがと…。
奏
…感謝されるほどの事じゃ…ないですよ
そう言うとその子は、ふわっと優しく笑ってくれた。
私は…笑えなかったのに…
詠太
詠太
ごめん、なさい…ごめッ…なさ…
星華
星華
…詠太……
詠太
詠太
っ……
星華
星華
詠太!!
詠太
詠太
…はいッ……
詠太は何も悪くない。
大丈夫だよ。私は怒ってない。

そう…伝えたかったのに…私は……
星華
星華
なんで、アイツの言うこと聞いたの…?
詠太
詠太
……
星華
星華
なんで言い返さなかったの?
星華
星華
なんでッ……
なんで  なんで  なんで

詠太が1番嫌ってる言葉。そんなの分かってる。
けど私は…詠太にその言葉をかけてしまった。
詠太
詠太
姉ちゃんを…守りたかった……
星華
星華
……
いつも…詠太はそう言ってくれる。
私のために。私を守るために。

そんなふうに、いつも私を気にかけてくれる。
けどもう…詠太がそのせいで傷つくならもう…
星華
星華
私は…詠太から離れるよッ…
詠太
詠太
えっ…なんで_
奏
姉さん…それはッ…ダメだよ
星華
星華
……え?
さっきまで、私たちの会話に参加してこなかった子が…口を開いた。

その時の彼の顔は…目は。
何故か怒りが込められているような気がした。
奏
詠太…詠太は…いつも姉さんのためにって頑張ってるんです…
奏
なのにもし…姉さんが詠太から離れたら…
奏
詠太が可哀想だよ。
………そうだ。
私は今、無意識に… 

_自分が可哀想__

という想いに襲われていた。

今1番可哀想なのは…

自分の姉を傷つけられ、その上自分も傷つき裏切りられ。

とても残酷な事を受けている。

なのに詠太は…私の心配をしてくれる。
星華
星華
……ばかッ…
詠太
詠太
えっ…?
星華
星華
詠太の、ばかッ…
星華
星華
なんで私を頼らなかったの…?
もっと…泣いてもよかったんだよ…?
また…"なんで"と言ってしまった。

けど今はそんなことよりも、頼ってもらえるような環境を作れなかった…自分を呪いたい。
詠太
詠太
…ごめん……
星華
星華
謝らないで…
私は…ありがとうって……詠太に言ってほしいの。
星華
星華
もう、自分を追い詰めないで…
私は…詠太の事を抱きしめていた。

私よりも背が小さい詠太に合わせるように、私は少し膝をおりかがむ。

そうして…そっと…詠太を抱きしめる。

詠太はその行動に驚いているようだった。
だって、動きがカタカタだったもん。
星華
星華
謝るのは…私の方だよ…
詠太
詠太
姉ちゃん…
星華
星華
ん…?
詠太
詠太
ありがと、。
詠太は…泣くのを我慢しながら、頑張って声を絞り出しているように…
震え声で、ありがとって言ってくれた。

その声を…その言葉を聞いて私は…つられて泣いてしまう。
情けないな…けど、せめて今だけても…詠太と同じがいい。
奏
ありがとう…姉さん。
奏
詠太の…そばにいてくれて。
星華
星華
…君の、おかげだよ……
詠太の友達は…優しく微笑んでくれた。

あぁ…私は…とても恵まれているんだな…

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亜夢
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みなさんどうも!亜夢です!! 色々なジャンルの作品を書こうと思ってます! 亜夢の本棚と検索すると私の小説が出てくるので、是非読んでみてくださいね! 私の作品は、亜夢の本棚とタグを検索すれば出てきます! お気に入りや、いいねしてくれたらめっちゃ喜びまずw コメントよければしてくださいね(੭ु´͈ ᐜ `͈)੭ु
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