奏斗side
大好きな君へ。
俺は藍を選んだ。
俺はなんとなく、乃愛が俺の事を好きだって分かってた。
早めに言っても良かったが、
乃愛が傷つくのが怖くて、俺も言えなかった。
そんな中、藍は何か悩んでいた。
いつもの藍ではなかった。
俺は、
「何かあったら、言えよ」
って声を掛けたんだ。
でも藍は心配させまいと、
「大丈夫だよ!」
って無理やり笑うんだ。
だから言ったんだ。
「俺、放課後待ってるから、本音ぶつけてこいって。」
その後、藍は何か吹っ切れたように戻ってきたんだ。
そして、いつもの笑顔に胸を撫で下ろしたんだ。
あと、
蒼さんが乃愛の事が好きって知った時は驚いたけど
今は、幸せそうで良かった。
俺も、今は幸せだけど…。
藍。好きになってくれてありがとう。
ずっと幸せにしてやっからな!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。