玲於 side
電車 から 降りると 暑い 。
じわじわ と 身体 に 伝わる 熱 。
手 で 煽る が 熱風 で なにも 涼しくない 。
ヘッドホン を 付けて 聞く 。
暑い 。
歩いていると
誰か が なんか 言ってる 。
俺 に じゃ ないだろ …
無視 して あまり 気にしなかった 。
あなた!?
あなた の 口 から 出た
言葉 に 驚き を 覚えた 。
こいつ 、気になってんだ 。
おもしれえ 。
ちょっと 、からかってあげよ 。
悲しそうな 顔 。
うわ 、泣きそう 。
やばい 。
急 に 何も無かったような
顔 に なった 。
走る 。
あなた が 必死 に 付いてきている 。
と 、思いきや …
俺 を 楽々 抜かしていった 。
俺達 の 順番 は 変わらないまま
お互い の 家 に 着いた 。
笑顔 で 家 に 入ってった 。
その時 、俺 の 心臓 は
バクバク していた 。
走った せいなのか 。
それか …
あいつ の 笑顔 を 見たせいか ─────
部屋 に 入った 。
窓 の 向こう には あなた 。
楽しそう に 部屋 を 片付けている 。
さつき の 言葉 。
どういうことだ …?
ちょっと 、深く 考えず さつき に
言っちゃったから 。
あなた に 聞いてみるか 。
俺 は ベランダ に 出て 窓 を ノック する 。
部屋 に 足 を 踏み入れた 。
女 の 匂い 。
でも 、あなた の 匂い も して ─────
いやいや 、変態 かよ …
あなた の 表情 が 若干 、曇った 。
なんで 、こいつ 分かるんだ …!?
あなた は 後ろ を 向いて
一切 、俺 の 方 を 見ようと しない 。
俺 を 押し出してくる 。
なんだよ 、こいつ 。
ベランダ の 鍵 を 閉められた 。
なにか 、悪いこと した ?
俺 。
部屋 に 戻って 眠りにつき 、朝 が 来た 。
家 を 飛び出すと 家 の 前 には
あなた が 立っていた 。
俺 は 、あなた の 手 を 引っ張った 。
あなた は 下 を 向いて 話し出す 。
は …?
俺 の こと …?
気になって 、後ろ を 見ると 目 が あう 。
俺 は 差し出す 手 を 握った 。
と言って 、JK は 去ってった 。
あ …
あなた 、絶対 怒ってる 。
話 中断 してしまった …!
あなた の 歩く 隣 に 行くと
歩く スピード が 早まる 。
てか 、なんで ムキになってんの …?
ほんとに 、あいつ の 怒った 顔 なんて
見たくねぇし 。
意外 と 心 傷つくっていうか 。
これで 、いいんだ 。
あいつ の 為 。
俺 と いるより 先輩 の 方 が ─────
駅 に ついて 、改札 を 通り ホーム へ 。
聞き覚え の ある 声 。
" 貴方 が 好き "
あなた に 言われた 言葉 を 思い出した 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。