さつき side
今 、言われた 事 が 理解 できない 。
これ 、本気 で 聞いてる …?
仕方ない 。
玲於 、鈍感 だから 気づけないんだよ 。
きっと 。
これでいい 。
返事 貰わず 今まで 通り ────
玲於 、可愛い …
キョトン と してる 顔 は 本気 で
分からないんだな ~ !
可愛すぎる 。
だって 、聞いても 一緒 。
答え は " ごめんなさい " だから 。
玲於 は 気づかないだけで
あなた チャン が 好き 。
でも 、誰だろうと 玲於 を 傷つける
人 は 許さないよ 。
後ろ に 誰か が …!?
あなた チャン !?
教えなきゃ …!
と言ったら すぐ 振り向く 。
この 時点 で ダメだ 。
2人 の 時間 に してあげよ 。
何やってんだ 。
私 。
2人 の 会話 を 聞いていると
胸 が 苦しくなって 今にでも 逃げ出したい 。
話 が 終わったみたいで
玲於 が 私 の 所 へ 来た 。
こんな 、些細 な 事 でも
ドキッと してしまう 。
大丈夫 じゃ ないよね 。
絶対 。
なんか あった 顔 してるよ?
私 が 指 指す方へ 玲於 は 顔 を 向けた 。
関係 ありまくりだよ 。
あんな 光景 見せられたら ────
でも 、何も 言えなかった 。
玲於 の 顔 は いつもより 曇った 。
嫌だ 。
なんで 、あなた チャン の 為 に
玲於 が 辛い 思い しなきゃ いけないの 。
玲於 は 私 の 口 を 手 で 塞いだ 。
何も 言えない 。
励ましても やれない 。
同意 してあげる 事 も 。
玲於 は 私 の 手 を 引っ張る 。
ほんとに 、私 なら
玲於 を 悲しませないのに 。
学校 に 着くと
あなた チャン と 片寄先輩 が
一緒 に 歩いている 。
それに 、すれ違わなければ ならない 。
今日 は やけに 素直 。
玲於 は 私 の 頭 を 強く 掴んで
階段 を 上がって いった 。
玲於 …
ちょっと 、笑ってたよね …!
よかった 。
────────────────────
待って くれるわけ ないよね ~ 。
なんて 思いながら 先生 の 所 に 行き 、
話 を 聞いた 。
玲於 、まだ いるかな …
さすが に もう 帰ったね 。
教室に 入ると ─────
自然 と 涙 が 溢れる 。
嬉し涙 。
なんて言っても 絶対 落とさない 。
優しいもん 。
玲於 。
沢山 、話して 駅 に ついて ─────
と言って 渡されたのは 電話番号 。
電話番号 じゃん …!!
やった …!
今 、思ったけど 連絡 交換 してなかったな 。
楽しみ 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。