さつき side
今 、玲於 と 帰れて 私 は 幸せ 。
だって 、私 玲於 が 好きなの 。
冷たくて 、傷つくことも あるけど
どこか 、優しくて かっこいい 。
でも 、玲於 は あなた チャン が 好きで …
私 の 恋 なんか 叶う 事 は ない 。
けど 、一緒 に いられる だけで いいの 。
あ 、明日 の カラオケ 聞いてみよ 。
玲於 なら 、きっと …
え …
玲於 、本気 で 行きたくなさそう …
嫌われたかな 。
沈黙 が 続く 。
なにか 、話さなきゃ 。
期待 しても いいかな …
" もう 、好きじゃない " って
言ってくれる …?
玲於 は 歩き出す 。
私 は その 言葉 を 聞いて 足 が 止まった 。
玲於 、もう あなた チャン 好きじゃない …?
あ …
そうか …!
私 、1人 で 空回り してたんだ …
嬉しい 。
私 にも ちょっと は チャンス が
あるって 事 だよね …!
私 じゃ ダメなのかな 。
私 だったら 、絶対 楽しませれる 。
玲於 を いつまでも 笑顔 に させれる 。
玲於 が 私 に 近づいてきて 近距離 。
玲於 は 私 の 頭 を 優しく 置いた 。
その 笑顔 反則 だよ …
この気持ち 今 、玲於 に 伝わった …?
軽く 、流されちゃったかな …
ほんと 、ついてないな 。
玲於 は 前 を 向いたまま 言った 。
そして 、電車 に 乗り込む 。
流されていなかったんだ 。
嬉しい 。
ちゃんと 、玲於 に 届いてた 。
ちょっと は 私 にも
チャンス が 出来たんだよね …!
ずっと 、玲於 の 隣 に いたい 。
玲於 の 家 行けるんだ …!
こんな 、幸せ な 事 ある …?
ふっ と 笑う 玲於 の 顔 。
なんで 、こんなにも
好きに なっちゃったんだろう 。
自分 でも 分からない 。
と言って 電車 を 降りていく 。
私 と 話している 時 は 付けていなかった
ヘッドホン を 付け出した 。
なんか 、嬉しいな 。
早く 、明日 に ならないかな 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。