あなた side
玲於 が 他 の 女の子 と 、
関わると イライラ する 。
何か 、私 に 突っかかって おかしい 。
私 には 涼太 サン が いる 。
なのに 、涼太 サン じゃ ない 人 を
考えてしまっていた 。
前 も 、駅 で 玲於 が 他 の 女友達 と
話しているの を
見て イライラ しちゃって 。
涼太 サン に 心配 かけちゃったし 。
そういうの 玲於 の 背中 。
どんどん 、離れていく 。
人混み に 消えてって もう
玲於 に 会えない 気がした 。
すると
何この チャラ男 。
ほんと 無理 。
ほんと 、こういう人 嫌い 。
いちいち ウザイ 。
その言葉 に 私 は 足 を 止めた 。
再び 、歩く 。
白濱 先輩 は もう 消えていった 。
てか 、誰 …?
立花 ?
さつき?
その子 が 玲於 の 事 ────
そう 心 で 唱えた 。
駅 の ホーム に 入ると 沢山 の 人 。
その 中 に 玲於 を 見つけた 。
しかし
私 の 声 は 届かない 。
だって 、女の子 と いるから 。
気になる 。
どんな子 なのか 。
本当 に 玲於 が 好きなのか 。
勝手 に 足 が 動いてしまう …
ダメだよ 。
邪魔 しちゃ …
でも …
玲於 の 後ろ に 立っていた 。
そして 、振り返る 。
急 に 優しい 。
そんなの 、ずるい …
立ち去ろうと したとき 。
玲於 は 私 の 手 を 掴んだ 。
だから 、何も ないってば …
そういうと 、力 が だんだん 緩まって
玲於 の 手 が 離れていく 。
と言って 、玲於 は 立花 サン の 所 へ
戻って 行った 。
私 は その場 に 立ち尽くしたまま 。
そんな 会話 が 聞こえてきて
胸 が 苦しくなる 。
大丈夫 じゃ ない …
そんな時 。
私 は 無意識 に 走って
涼太 サン に 抱きついた 。
急 でも いいの 。
私 は 、涼太 サン に 会いたい だけじゃない 。
今 の 私 の 、心 を 満たしてほしい 。
穴 の すっぽり 空いた 心 を 。
私 、おかしい 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!