朝目が覚めると、目の前には昨日見た鉄道のポスターが広がっていた。
そっか。僕昨日流星くんのお部屋にお邪魔して、それから、、寝ちゃったんやっけ?
流星くんを探して部屋を見渡すと、近くにあったテーブルに真っ黒に焦げた卵焼きが二皿置いてあった
謙¦・・・ほんまに黒焦げの卵焼きしか作れへんのかい
流¦あ!謙杜!おはよー
謙¦おはよー、、じゃなくてこれ何?
流¦え?卵焼き
謙¦真っ黒やけど
流¦よく見て?ほらここ、ちょっと茶色いやん
謙¦黄色が正常やと思うで
流¦だってさぁーよく火通さんとあかんって聞いたから待ってたら焦げてたんやもん、、
謙¦確かに地味に難しいもんな笑 よし、じゃあ一緒に作ろっか!!
流¦え!いいの!?
謙¦もちろん!何作ろ?
流¦あ、でも材料、、
謙¦大丈夫大丈夫!僕の部屋に野菜とかあるから取ってくる!
それから2人で仲良く朝食を作って食べた。
流星くんは終始目をキラキラ輝かせていて、子供みたいでとても可愛かった
ただでさえ目にダイヤモンドが入っているかのような艶めきなのに、、
流¦やっぱり謙杜は凄いな!めっちゃ美味しい!
謙¦ほんま!?よかったぁ、笑
誰かに褒められるのってやっぱり嬉しいな。
今日は仕事が休みだから一日中部屋で過ごすつもりだったので、後片付けをして流星くんの部屋を出た。
駿¦おかえりー
謙¦ただい、、え?
なんで?なんでこの人がいるん?
え、怖い怖い
鍵かけてなかったっけ、嘘やん最悪
駿¦ん?どうしたん?
謙¦いやいや完全にこっちの台詞ですよ?
駿¦えー旦那さんにそんな口聞いていいの?
謙¦正式じゃないので大丈夫ですー
駿¦そもそも使用人さんは俺と話しちゃダメなはずやけど?
謙¦それは、、知らなかったので
駿¦まあええけど。そんな事より明日から一緒に住むから。荷物まとめといて
謙¦・・・はぁ!?
駿¦おまっ、声でかすぎやろ
謙¦大体僕まだ他の人にこの事説明してなくて、、
駿¦あぁそれは大丈夫。丈くんに仕事の都合で別荘に行くから家事してくれる使用人借りるって使用人のリーダーに伝えてくれって頼んでおいたから。
謙¦丈くん、とはこの前の方ですか?
駿¦いやこの前俺たちの味方をしてくれた人達は恭平くんって言って、俺のお姉ちゃんの旦那さん。
丈くんはこの家の専務って感じで、なんでも出来る。昔よく遊んでもらってて、俺にとってはお兄ちゃんみたいな人やねん。
謙¦そうなんですね、!
駿¦うん。それから、多分別荘には色んな所にカメラが設置されてると思う。
謙¦カメラ?
駿¦そう。監視カメラ。
謙¦・・・ん?
駿¦2人きりやのにどーやって様子見るんやろって思ってたんやけど、監視カメラが設置されててそれを見る感じやと思う。
謙¦え、?
駿¦あと元々あの家は音声録音システムがあるから声も向こうに聞こえるはず
謙¦じゃああっちに行ったら僕たちは帰ってくるまで一生見張られてるってことですか?
駿¦まあそうなるわな。
謙¦・・・やっぱり辞めません?
駿¦今更もう無理よ。もしかして恥ずかしいん?
謙¦逆に駿佑様は恥ずかしくないのですか、!?///
駿¦俺は全然。嘘つくのは慣れてるし
謙¦多分そういう問題やない気がしますけど、、
駿¦ま!大丈夫大丈夫!ってことで明日からよろしくね?奥さん、♡
彼はそう言い残すとアイドルのように輝いた笑顔を向けて部屋を出ていってしまった。
謙¦・・・大丈夫かなぁ、、
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
こんにちは!作者です🌷´-
感謝を綴りに参りました!
デイリーランキングが全てのジャンルで147位!!
本当にありがとうございます😭💕
冷やし中華はじめました感満載のタイトルでごめんなさい笑
これからもゆっくりペースですがよろしくお願いします🙇🏻♀️
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!
素敵な一週間になりますように💭
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。
登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。