第2話

1
538
2019/09/06 13:01
雨の日が好きだった.

先生の授業に飽きたら、窓の外から聞こえる
不規則な雫の音に耳を傾ける.

この時間が私の何よりの幸せだった.

私はきっと運がいいのだろう、席替えをしても大半は窓側の席、そして隣の男子は静かな人だから.

「ねえ、なんでずっと外みてんの?なんかあんの?」

この人が隣に来るまでは.

プリ小説オーディオドラマ