聞こえてくるのは店のスピーカーから流れる音楽。多分ジャズ…だと思う、あまり音楽には詳しくない。昔少しだけピアノを習っていた以外、音楽には関わっていない。こんな時、音楽に詳しければ話題も見つかったのだろうか。
しかし、その沈黙は彼により破られた。
何級…多分今日の任務の呪霊からして、2級位だろう。だが、少々心配なので
親戚、そう言われてもあまり実感はない。何せこの髪色と瞳の色だから。黒髪黒目とは大違いだな。
横に首を振り否定の意を示す。
恵は何か家庭環境に問題でもあるのだろうか…まぁそれが辛い事かも知れないので聴かないででおこう
再び静かになった席に来たのは、先程の店員。
逃げるように去る店員。何かしたか?←しました
柔らかいジンジャーケーキに
そっとフォークを差し込んでいく。
1口食べ直ぐに、また食べに来ようと思った。
1つだけ気になっていたこと。それは、恵が渡されたメニューを見た後直ぐに食べたい物を決めていたように見えたからだ。
あぁ、それは知っている。と思いながら小さな声で相槌を打つ。五条悟は、家のお菓子も全て食べる。
一応担任の、五条悟に言われたことだ。
そして、会計を済ませ伊地知さんに来て貰うことになった。まぁ、置いていったのは伊地知さんだが…
呪術高専-
5人ともなると、会話が弾む。
これには正当な言い訳があるから、批判される筋合いはないのである。
正当な言い訳とはこれのこと。自分の耳に合うものが少なく探しまくった記憶がある。それと、呪力に耐えられず壊れた物も。
恵と違って、頷き歩きだした。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。