あれからもう一度カンタさんとレジの練習をして、少しの休憩をすることになった。
そう言いながら缶ジュースをくれた。
そう言って、カンタさんがくれたいちごミルクを1口飲んだ。
私はいちごミルクを飲むような印象があるのだろうか。もしそうなら可愛くてちょっと嬉しい。
私はカンタさんと近くに住んでいることを知ってとても嬉しくなった。カンタさんのこともっと知りたい。
…なぜだ?カンタさんのこと知りたくて知りたくてたまらない。
好きな食べ物は?
好きな飲み物は?
彼女はいるの?
今まで何人の人と付き合ったの?
こんな気持ちになったのはカンタさんが初めてだ。
なぜだろう?
1番聞きたかったことを先に聞かれて少しドキッとする。
ズキッ
あ、そうなんだ。好きな人いるんだ。
まぁ、カンタさんならその人と上手くいくよね。
頑張って欲しいな。
って、なんで凹んでんだ私。
私には関係ないのに。
そのあとは、たわいもない世間話に花を咲かせ、休憩時間は終わってしまった。
少し気分は下がったけど、切り替えてレジ打ち頑張るぞ!
頑張れ!私!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。