当然現れた、龍くんそっくりの青年
なんの偶然なのか、運命なのか?
龍くんそっくりの青年が現れた
そうして、あたしと龍くんだけがした約束を彼は知っていた
とことん、龍くんとかぶってしまう
そんな彼は、あたしの通う高校と同じだった
担任が、転校生の自己紹介をすすめる
『今日からここの学校には通うことになりますかれは、記憶喪失だから優しくして上げて下さい』
どうしろと?
そんな時、青年から声をかけられた
本当にそっくり
悲しくなるほど
そして、青年と少しずつ距離をつめ話をした
その話の全てが、気になってしょうがない……
もしもこの人が、龍くんだったら
この年齢だから
この青年が、本当に龍くんなのかは分からない
だけど、何故か助けたいと強く思った
あたしは、協力することにした
そうしてあたし達は、公園へ向かった
ここは、あたしが辛い時癖のように毎日きてた思い出深い場所
そしてもう1つ
龍くんと出会った場所
この人を見ると、龍くんに会いたくなる
あー、この人が龍くんだったらどんなに幸せだろう?
だけど、龍くんはこんなにも明るくはなかった
どちらかと言うとクールなイメージ
真反対な人物
だけどなんでこんなにも重なるんだろう?
いつここを出たのか。聞いてみた
2度目の約束をした
この時は、この青年こそが龍くんだと知らずに
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。