あれは数年前の事。
(語りです)
私と弟は親から虐待を受けていた。
私は大丈夫だった。
でも……でもッ……
弟は……元々身体が弱かったのもあって……
死んじゃった……
だからッ……親をこの手で殺めた……ッ
それから……施設に行った。
皆優しかった。
愛をもらえて私は嬉しかった。
でもッ……でもッッ!!
弟は……居ない……心に穴が空いているかのように満たされない何か。
私は狂いかけた。
そこで翔に出会った。
來にとても……似ていた。
私は仲良くした。
翔とは五歳離れていたので私が15の頃。
施設の人にお願いして姉と弟の関係になった。
蒼月という苗字に変えて。
そして私たちは16で外に出た。
勉強はちゃんとしていたので翔にも教えて、
夏休み明けから通った。
そこで会ったのが光と咲喜。
再会だった。
施設に行く前仲良くしていたから。
翔と2人を合わせてみると気が合ったのか仲良くしてくれた。
そこで今に至るんだけど……
翔の過去も私は知ってる。
翔も虐待されていた。
翔の友達であった私の弟。つまり來が通報し、
施設へ行けたみたい。
來は私より歳下なのにやっぱり凄いや。
偉い子だと思ったし、何よりも嬉しかった。
私の言ったことを最期まで守ってくれた事が。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。