第48話

お泊まりの前に緊急事態。

455

2021/04/10 10:21

あなたside

あなた

お風呂出たよー

るぅちゃんに以前、注意されたので今回は..

ちゃんとサイズの合ってる服、髪も乾かした！

Satomi

はーい

Satomi

ころん、入ってこいよ

Colon

いいの？

Satomi

おう

Satomi

服は俺の置いとくから、入ってきな

Colon

ありがと～！

━━━

(数十分前へ戻る)

ころんside

さとみくんからのゲームの誘いを断り、
僕はスマホを取り出してるぅとくんへ連絡する

Colon(LINE)

るぅとくん

少し....ね、色々あって連絡すると数分後に返信が。

Root(LINE)

どうしました？

Colon(LINE)

平気？

Root(LINE)

何がですか？

Colon(LINE)

いや、お風呂長いなって

Root(LINE)

すいません、もうすぐ行きます

Colon(LINE)

おけ


なんか怪しい気もするけど、しつこすぎずにする

━━━

(時間軸戻ります)

あなたside

あなた

あれ、るぅちゃんまだなの？

Rinu

そうなんだよね..

Satomi

なんかあったのか？

Rinu

特に聞いてないけど..

あなた

ふーん....

なんでだろう....なにかあったのかな..心配だな....

Satomi

莉犬、始まるぞ

Rinu

えっ、ちょっと..

あなた(LINE)

るぅちゃーん

彼が少し心配で、連絡を入れてみる

すぐに既読がついて返事が返ってくる

Root(LINE)

ごめん遅れた、なに？

あなた(LINE)

何かあった？

Root(LINE)

なにもないよ？

あなた(LINE)

お風呂出た？

Root(LINE)

うん、出たよ

あなた(LINE)

会いたいから早めに来てね

お風呂出てるのにこっちに来ない..不思議....

こっちに来たいと思うようなことを言ったけど....

Root(LINE)

もうちょっと待ってて、ごめんね

あなた(LINE)

うん、待ってる

Satomi

ふぉー！！

Rinu

ねぇ！ちょっとは手加減してよ！！

Satomi

ゲームは手加減したらつまんねぇよ！

Rinu

そうだけどさ！！差があるじゃん！！

テレビの前で楽しむ2人を見ているとスマホに通知

『090-＿＿＿-＿＿＿』

見たことのない電話番号からの電話着信

あなた

はい、もしもし？

るとまま

あ、あなたちゃん？
私るぅとの母だけど..

あなた

お母さん！どうしました？

るとまま

るぅとが発熱でね..
言うなって口止めされてたんだけどね

あなた

え！熱ですか？
その、大丈夫なんですか？

るとまま

多分るぅとは迷惑掛けたくないみたいだけど、あなたちゃんがいてくれた方がるぅとも安心できると思うの..

あなた

わかりました、今行きます

るとまま

ごめんなさいねぇ..

あなた

いえいえ！すぐ向かいますね

るとまま

玄関開けとくから入ったら
るぅとの部屋行ってあげて..

あなた

わかりました！

Satomi

あなた？どうした？誰と電話？

あなた

るぅちゃんのお母さん
ちょっと出るね

Satomi

どこ行くの？

あなた

るぅちゃんち

Rinu

るぅちゃんに何かあったの？

あなた

ううん、大丈夫だよ
お兄ちゃんところんくんといてね

Rinu

わかったけど..

Satomi

莉犬、大丈夫だよ

Satomi

俺に勝つまで今日寝かせねぇからな！

Rinu

えぇ！俺明日学校なんだけど！

Satomi

勝てば良いんだよぉ！

Rinu

無理だってぇ..w

お兄ちゃんはすぐに察して空気を変えてくれる

本当に頼りになる....心の中で感謝して
るぅちゃんのもとへと急ぐ

ーーーーー

れる。

るぅとくん熱です！！！

れる。

おつれる！

Satomi

おつさと

Rinu

おつりーぬ！

Colon

ころおつ！

Root

おつるぅと！

れる。

ごめん出掛けてた！

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第49話君に迷惑を掛けたくない。

れる。@読む専が書いてみた

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。