七瀬陸side
その後、オレらはシオンさんとマネージャー含めた
9人で街を歩くことになった
シオンさんに案内するという目的で
マネージャーは着替えたらしく
スーツからワンピースに変えていた
軍服のような、騎士のような服のシオンさんとは
絵になっていた
シオンさんは終始真顔だけど...苦笑
・
ハキハキ喋る壮五さん
いつになくテンションが高い
先に走っていった壮五さんとシオンさんを
マネージャーが走って追いかける
その時
階段で足を滑らせた
・
シオンさんがマネージャーを
お姫様抱っこしていた
シオンさんは壮五さんの近くに居たはず
つまり階段のふもと
マネージャーは階段をまだ下る前だった
でも、マネージャーを抱えたシオンさんは
階段の上に立っている
まさか、アソコからジャンプして?!
マネージャーが照れてる!
シオンさんはマネージャーをゆっくりと降ろす
マネージャーはまだ赤面してる
多分、オレが女の人だったら惚れてるな
マネージャーが差し出した手を
優しく持ったシオンさんは
マネージャーの方に体を軽く向け手を繋いだまま
階段をゆっくり降り始めた
穏やかな風が、マネージャーのスカートと
シオンさんのペリースを揺らす
その光景はまさしく
姫と、彼女を守る騎士だった
今日の感想は...
男のオレよりシオンさんが男前でなんかモヤモヤしました!!!!(ワンブレス)
「作者」
ペリースってこれになります
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!