第4話

4:強者
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2021/06/17 13:29
七瀬陸side

オレらは必死で探した




でも案外簡単に...



とはいかない。


『七瀬陸さんですよね❤』

『私大和さんのファンなんですぅ!』

『環くーん!』
七瀬陸
えっと...
二階堂大和
あ、ありがとう...
四葉環
邪魔だし
和泉三月
あー!あれ!
三月さんが指した方にはナンパに絡まれてる
シオンさん。

助けなきゃ
逢坂壮五
ちょっと...
壮五さんが彼女の方に向かったが







ダァンッ



と、彼女の周りの男が倒れた
逢坂壮五
え...
シオンさんの方に手を伸ばしていた壮五さんも
凄い驚いていた
シオン
...これがナンパですか
初めてかかりました
『うっ...いってぇ』
シオン
あ、すみません。
普段の力でやってしまいました
立てますか?
彼女はナンパして来た男に手を差し伸べていた



『い、いえ。大丈夫です...』
シオン
そうですか。
病院へは行きますか?
『全然平気です』
シオン
かしこまりました
御無礼をお許しください
『い、いえ。では...』


そう言ってナンパ男は去っていった



すぐさま壮五さんが駆け寄る
逢坂壮五
シオンさん、
大丈夫でしたか?
シオン
逢坂様。
どうされたのですか?
逢坂壮五
いや、最近ここら辺で不審者が──
『ナギくーん!』
シオン
...は?
逢坂壮五
ご、ごめん。
僕ら総出で探してて
シオン
っ...
そんな事を壮五さんが話してると

シオンさんがこちらに走ってきて











チャキッ




と、ナギ君に群がっていた
女性達に剣を向けた
七瀬陸
シ、シオンさん?!
六弥ナギ
シオン!何をしているのデスか!!!!
シオン
我が主に易々と触れないでいただきたいのですが
『た、誰よアンタ!』
六弥ナギ
Sorry my princess
彼女は私の妹なんデスよ
シオン
妹ではありません
ただの秘書武官です。
『どっちよ!』
シオン
秘書武官です。
彼は私が国へ連れ帰ります
お引き取り下さい
『はぁ?!』
女性が突っかかる

流石にナギ君の妹だし...と思っていると







『ナギ君楽しんでるじゃん!』

『そーだそーだ!』

『ナギ君笑ってるもん!』

『後から出てきて連れて帰るとか許さない!』









あ、これだ。

どこか突っかかってた気持ち



ナギ君が抜けたら、IDOLiSH7じゃない














シオン
...そうですか
七瀬陸
え?
シオン
なら、その時が来るまで
何度でも来ます
王の命令ですので
全員が息をのんだ



彼女光の無いの眼と
2トーン下がった声





そこにいた皆が理解した














彼女はナギ君を連れて帰るために



きっと


どんな荒業でもやってのける







彼女は、決めたことを必ず成し遂げる























本物の強者だ

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