前の話
一覧へ
あの日、私は恋に落ちた。
カッコよくて、運動神経抜群で、
面白くて、でも、可愛い一面もあって
少しだけ、Sっ気があって、でも、
やっぱり優しくて、、
みんなの人気者の彼。
私なんか、叶うはずないってわかってる。
でもね、彼には、まだ彼女がいないから、、
私は精一杯!頑張ることにしたよ。
でも、、
いざ!となると、怖くなっちゃって
告白が出来なくなった。
それから、どんどん時間だけが過ぎ去って、、、
彼には、、、
彼女が出来てしまった。
私は泣いてしまった。
あぁ、、私はなんて大バカ者なんだろう。
終わってから後悔するなんて...
もう、遅いんだよ。
でも、、
無謀だってわかってる!
叶わないってわかってる!
それでも!
あの人が、、、亮くんのことが!
大好きだから!
私は亮くんにメールを送った。
ついに、告白の日。
じゃり、じゃり、じゃり、、、
(歩く音)
来た、、、、!
よしっ!ついに、、、!
ざっ、ざっ、ざっ、、、
(去っていく足音)
私は!もう大丈夫!
想いを伝えられたから!
もう、、これでいい!
さよなら、私の初恋。
さよなら、私の好きだった人。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。