みー。それは、私が呼ばれている名前だ。
今日はサイクリングに連れて行ってくれるという。
悠太は私を自転車のかごに乗せて走った。
そうやっていう悠太はとてもキラキラしていた。
あー、もうかっこよすぎて泣く。
いつも悠太はかっこいいけど、
今日はさらにかっこよく感じた。
そして、少し家から遠い公園に着いた。
この公園は占領している猫がいない為、私にとっては好都合だった。
しかも、18時だったから人もいなかった。
私が蝶々とじゃれていたら、悠太が口を開いた。
へ?
悠太はそう口にして何かをポケットから取り出した。
そう、カッターだった。
な、なんで、?と思っていたら、
悠太はカッターを自分の首に当てようとしていた。
そう叫び、悠太の腕にしがみついた。
彼の手からカッターが落ちた。
少し経って、
頷いた。
なに、に?
あれ?体育祭の話、知ってるような、
あ、これ、は
私、だ。
ってことは両思い、?
悠太は一息ついて、言った。
そっか、
なんか嬉しかった。
悠太がさらに輝いて見えた。
帰り道。
公園の近くにある悠太のおばあちゃんの家に自転車を止めて、歩きで帰ることにしたらしい。
私も悠太の横を歩いた。
18時半くらいだった。
悠太の友達のようだった。
道路の向こう側にいた為、
悠太が渡ろうとした。
信号も横断歩道が青になっていた。
その時だ。
赤信号なのに勢いよくトラックが走ってきた。
ドンッ
私は気を失った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。