第5話

5.意志を継ぐ者
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2024/02/14 23:58
数日の休みを得て、活動に復帰すると神社が騒がしかった。私は1人でバイクに乗り霊夢さんと一緒にテロリストについて聞き込みをするために博麗神社に来たのだ。私は人混みをすり抜けて人混みの1番前まで来た。すると霊夢さんが「落ち着いて!」と人混みに呼びかけている。私は霊夢さんの隣に行き、「どうしたんですかこの人混み?」と問いかけた。すると霊夢さんは、「私もくわしくは分からないけど人里中で『3日後妖怪を暴走させて人里を襲う』という事が書いてある紙がばら撒かれてるらしいのよ。しかも、これもあなた達が追っているテロリストの仕業らしいの。それにしても異変を予告してくるとは、相当自信があるのね。」私はこれを聞き、「落ち着いてください。あなた達は我々が守ります。」といった。だが人混みからは、「でもあんたら、あいつらと戦ってすぐに逃げ帰ったじゃねえか!」と言う声が聞こえ、立て続けに、「そうだそうだ!」や、「博霊の巫女も何とかしろよ!」と聞こえてきた。私と霊夢さんは何も言い返せなかった。私と霊夢さんは我々の拠点に向かった。バイクの2人乗りは初めてだ。霊夢さんの手が私の頬(ほほ)に目出し帽越しにあたる。何か心の中でざわめきのようなものを感じた。拠点につくと幻想郷の頼りになりそうな人達を集めた。博麗霊夢 霧雨魔理沙 八雲紫 西行寺幽々子 魂魄妖夢 レミリア・スカーレット フランドール・スカーレット 十六夜咲夜 紅美鈴 パチュリー・ノーレッジ 四季映姫 古明地さとり 東風谷早苗 等の幻想郷でも特に頼りになりそうな方々を集めた。そして拠点で作戦会議をする。隊長が前に立ち、「お忙しいところお越しくださりありがとうございます。本日皆さんをお呼びしたのは、ご存知のとおり3日後起こる異変についての作戦会議です。まずは人里の人々の避難です。何か意見などはありますか?」と丁寧に話した。するとレミリアさんが、「紅魔館には大量の食料があるわ。しかも、妖怪程度では入れないような建物だからこの紅魔館の者が避難に関しては行うわ。それと、うちのフランは戦闘力が物凄く高いの。だから一緒に連れて行ってもらったほうが戦闘が有利になると思うわ。」と話した。隊長は、「それでは避難に関しては決定です。これからは戦闘についてです。なるべく建物を壊さずに行いたいのですが、この異変の解決を最重要任務として行動しましょう。他に何か意見などはないですか?」すると霊夢さんが、「あなた達は飛べないけどどうやって戦うの?」と質問が投げかけられた。「それについてはご心配なく。我々は高い射撃力を持っています。飛べなくても、飛んでいる目標を撃ち落とすくらい簡単です。」と隊長は回答した。「それでは避難に関しては紅魔館が受け持ち、フランさん以外の方は紅魔館の護衛をお願いします。そして、フランさんを含むそれ以外の方は人里で戦闘を行ってください。何か意見などは?」と隊長が話をまとめた。特に意見も出ずにここで会議は終了。後は各自訓練をすることになった。私は霊夢さんと一緒に訓練をし、訓練をしているとだんだん仲が深まり、色々な事を話した。自衛隊の事、私の事、日本の事、霊夢さんの賽銭事情などたくさんの事を話した。互いを呼び捨てで呼ぶ程になかを深める事ができた。
作戦当日。89式小銃と無反動砲などを高機動車3台に乗せて人里へ急いで向かった。人里につくと3台の高機動車はバラバラに散らばり、予定されていた位置に車両を止めた。私の位置は隊長と霊夢と一緒であった。霊夢は、「あんたは強いから自信持って戦いなさい。」と言われた。私はコクリと頷いて89式小銃の最終確認をした。安全装置を解除してその時を待った。しばらくすると人里に向かってたくさんの妖怪が迫って来るのが分かった。一定の距離になると数人の隊員が妖怪の集団に向かって無反動砲を発射した。「無反動砲弾着5秒前。だんちゃぁぁく今!」と言う隊員の声と同時に『ズドーン』とゆう大きな音が聞こえた。続けて数発無反動砲を発射し、人里に来る妖怪の量を減らしていった。そしてその攻撃を耐えた妖怪達が人里に押し寄せてきた。我々は89式小銃をとにかく撃ちまくった。大体の妖怪を制圧したその時、『ドーン』と銃声が鳴り響いた。私達が持っている小銃やピストルとは明らかに違う銃声。その時、隊長の防弾チョッキの隙間から見える戦闘服に赤いシミができた。そのシミはどんどんと広がっていき、隊長は倒れそうになりながら私に向かって、「俺の意思を…俺の自衛官としての意思を…継いでくれ…!」と言いバタリとその場に倒れた。私は泣きそうになるのをこらえて銃声が聞こえた方を向きそこに立っていた男に向かって何発も銃弾を撃ち込んだ。倒れて動かなくなっても30発弾倉に入っている弾が切れ小銃が撃てなくなるまで撃ち続けた。霊夢はそんな私の肩を叩き振り向いた私をビンタした。「感情に左右されて衝動的に行動をするな!」と霊夢は言う。「落ち着けなさい。まだ敵は残ってるわ。」と続けざまに言い索敵を開始した。私はその間に涙を溢していた。震えた声で、「…先の攻撃で…隊長が被弾…死亡した…今作戦プロトコルに従い…隊長任務は私が引き継ぐ…」と部隊内無線で報告した。無線からは、「了解…」と言う声だけが聞こえる。霊夢が、「報告が終わったらすぐにまた戦闘よ。」と言い私と一緒に高機動車に乗ろうとした時、「現在テロリストと交戦中、至急援護に…」と言う無線が聞こえた。無線は銃声と同時に切れたのであの隊員はおそらく被弾した。その場にはもう1人の隊員がいたが、感情的に行動した姿を見られたのもあいまってとても申し訳なく、目出し帽で隠された隊員のかをも顔を見ることができなかった。すぐにテロリストと交戦している場所に向かい高機動車を走らせた。そこに10人のテロリストと大破した2台の高機動車、無惨な姿になったバイク、5人の特殊作戦群隊員の死体。その死体はどれも最後まで戦い、小銃を撃ち続けた事がわかる。私は4人になった部隊で指揮をとり、戦闘をした。私は1人を捕まえ拘束し、他は全員射殺した。霊夢はそんな我々を見守る事しかできなかった。他の人も集まってきた。フランが戦闘に参加使用としたところ、紫が止め、「あれは彼らの戦いなの。」と言った。拘束した1人を残し全員射殺したあと拘束したテロリストに「残りのこのテロ組織の幹部はどこにいる?」とピストルを顳かみ(こめかみ)に向けて尋問(じんもん)した。

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