第7話

1,742
2020/12/31 01:00
ここは何処…?

目を開けると知らないところに居た

いや…ここはウチの庭か

寝ぼけてるのかな?


目を覚ますために少し、散歩をする


すると、花に水を上げているミンハオを見つけた



近寄って、おはよう
と挨拶をする
ミンハオ
ミンハオ
おはよう
目は覚めたか?ねぼすけ
あなた

ねぼすけじゃないですー
言うなら眠れる森の美女と言ってくださいー!

ミンハオ
ミンハオ
はっ、何処が
あなた

私の顔を見て?!
美女でしょ?!(必死)

ミンハオ
ミンハオ
バカか



いつものようにふざけた会話をする


何故だろう普通の事なのに

とても幸せな感じがする


すると、ミンハオが突然手を止めて思い出したように言う
ミンハオ
ミンハオ
俺、あなたに会わせたい人がいるんだけど
あなた

誰?

ミンハオ
ミンハオ
ちょっと、連れてくる


そう言ってホースを置き、何処かへ走っていった


それにしてもこの花綺麗だな…



なんて言う花だろう?


そんなことを考えていると、
向こうからミンハオが女の人を連れて歩いて来た

楽しそうに喋りながら
ミンハオ
ミンハオ
あなた、この人だ

ぺこりと隣にいる女性がお辞儀をしたので
私も慌ててお辞儀をし返す
ソジュン
ソジュン
こんにちはキムソジュンです
よろしくねあなたさん
あなた

よ、よろしくお願いします



なんか、可愛いんだけど…




モテそうだから嫌い(嫉妬)

ミンハオ
ミンハオ
ソジュンは俺の彼女なんだ

へぇー、彼女


ミンハオの彼女


へぇー、え?



彼女?!?!
ソジュン
ソジュン
/////
あなた

(冷めた目)




ソジュンさん顔真っ赤にしてるけどさ〜

言わせてもらうよ?
あなた

どこがいいの?
この毒舌×岩塩の
見る目あります??

ミンハオ
ミンハオ
最後に言い残すことは
あなた

アイス食べたい

ミンハオ
ミンハオ
食べて腹壊せ
あなた

地味に嫌



するとソジュンさんがこちらを不快そうな目で見てきた

ソジュン
ソジュン
仲がよろしいのですね
あなた

…長い付き合いですから

ソジュン
ソジュン
まあ、付き合いは貴方の方が長くても
ハオ様の中の位的には私の方が上ですけど
あなた

そらそうだわ



いや、仕えてるお嬢様と自分の彼女だったら
彼女の方が上だろうが。当たり前のこと言うな



てか、私なんか敵対心向けてられてない?

別に取らないけどさぁ…

ミンハオ
ミンハオ
それとさあなた
悪いけど今日でお前の執事辞めさせて貰うわ
あなた

へ…?

ミンハオ
ミンハオ
これからはジュニヒョンがお前の世話してくれるから
あなた

え?ジュニヒョンって…?


え、ジュニヒョンって誰?


もうちょっと早く言えよ

遅いわ言うのが


ミンハオが執事を辞めるのは嫌だけど、ミンハオの幸せのためだし…


そう思っていたら、何処からか誰かが走ってくる音が聞こえた

ジュン
ジュン
あなた〜!
あなた

え?



名前を呼ばれて、思わず顔を向けると

そこにはめっちゃイケメンが…

え?私こんなイケメンの知り合い居ないよ??


すると、そのイケメンは私の隣に並んだ
ジュン
ジュン
これからよろしくね!あなた!

と言われ握手をされる


これからよろしくねということはこの人がジュニヒョンか…



と、ミンハオが急に私の頭に手をポンッとおいた
ミンハオ
ミンハオ
じゃあな、あなた
今までありがとよ


そう言ってミンハオはソジュンさんの手を取り走っていった
あなた

え、ちょっと待って!



ちゃんとお礼も言えてない!と思い

ミンハオ達を追いかけるがいくら走っても追いつけない


寧ろ、どんどんはなされていっている気がする

あなた

待って!ミンハオ!

あなた

ねえ!


と、突然
辺りが真っ暗になり、何も見えなくなった

あなた

え…?



びっくりして足を止める


すると、誰かに背中を押されて
空中に放り出された

あなた

え、わ、わぁぁ!!



女子らしくない声だなと呑気に考える


いや、今はそんな時じゃない


どこまで落ちていくのかも分からず

落ちていく感覚に怖くなって泣き出しそうになった時

突然目の前が明るくなった
眩しくて思わず目を瞑る


そして次にゆっくりと目を開けた時

私はいつもと同じように自分の部屋のベットにいた



びっくりして飛び起きる

辺りを見回し、怪我をしていないかと体を見る
目立つところは全て見たと思うが何処にも怪我をしているところなんてなかった

なんだ…夢か…
と安堵する

まだドキドキしている胸を抑え、夢でよかったと思う

すると、ノックの音がしてミンハオが部屋に入ってきた

ミンハオ
ミンハオ
え…
ミンハオ
ミンハオ
あなたが起きてる…?!


何をビックリしてんだそんなに


私だって起きるわ。人間だもの
ミンハオ
ミンハオ
明日は大雪かな?それともゲリラ豪雨??
あなた

おい


そんなんなったら私が起きただけで大勢の人が被害に会うじゃん

とんだ疫病神だわ私


あなた

ねぇ、ミンハオ

ミンハオ
ミンハオ
なんだ?

窓から外を見ていたミンハオがこっちを向く


こっち来てと言うと

近くにあったイスをベッドの横に置き座った
あなた

今日ね、変な夢をみたの

ミンハオ
ミンハオ
変な夢?



夢のことを説明する


ハオはベットの横にある小さなテーブルに頬杖をついて聞いてくれる



ハオっていつもはあんなん・・・・なのに、こういう時は
ちゃんと話を聞いてくれるんだよね


不思議だよね()


あなた

__て言う夢!

ミンハオ
ミンハオ
…なんでソジュンお嬢様が出てくるんだ?
あなた

え?ハオ知り合い?

ミンハオ
ミンハオ
あ、いや…
ソジュンお嬢様はキム財閥のご令嬢だ
あなた

あ、そうなんだね



びっくりしたぁ…

本当にハオの彼女かと思ったわ


言われてみれば、何かのパーティーで会った事がある気がする

ミンハオ
ミンハオ
ところで…
ミンハオ
ミンハオ
ジュニヒョンの事は思い出したのか…?
あなた

え…?思い出したも何も
本当にいるの?ジュニヒョンって言う人

ミンハオ
ミンハオ
あ…いや、
知らないならいい

そう言って目線を逸らしたハオ
さっきからなんか怪しいんだよな


てか、揃いも揃って
みんなハオの知り合いなんだね

あなた

どんな関係なの?

ミンハオ
ミンハオ
.........
あなた

ねえ、教えてよ

ミンハオ
ミンハオ
.........
あなた

ねぇねぇ、




ツンツンツンツンとハオに人差し指で攻撃する

すると人差し指を掴まれた
ミンハオ
ミンハオ
まあ、ひとつ教えるとしたら
ミンハオ
ミンハオ
ジュン…ジュニヒョンは俺の兄貴だ
あなた

へー…って痛い!痛たたた!!


掴まれた人差し指を明後日の方向にグイーッと曲げられる



腕をブンブンと振って、頑張ってハオの手から抜け出した



痛い、痛いってホント

ミンハオ
ミンハオ
さあ、早く起きるぞ
あなた

はーい…








ミンハオside



あなたの部屋を出て、屋敷の長い廊下を歩く


いつ、あなたは思い出すのだろう



ジュニヒョンが夢に出てくるのはありえるかもしれないが
ソジュンは想定外だな…


何かとても嫌な予感がして、自然と早歩きになってしまう





落ち着け、落ち着け、大丈夫だから

そう、自分に言い聞かせる




俺はあなたの記憶・・・・・の中では中学2年頃から執事に
なったということになっている

違う、俺は本当はもっと前からあなたに仕えていた






あなた





俺らはな






ミンハオ
ミンハオ
幼なじみ…


なんだよ





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