第21話

過去1
108
2018/11/21 09:08
母を愛し、落ちこぼれた俺はどーすることもできないまま、時間に身を任せ、世の´裏´へと染まっていくのには必然であった。
そんな中、俺は師に出会い、死へ呑まれた
俺の師は完璧な殺し屋だった
俺は師の全部を受け入れたし、何か、に対して飢えていた俺にとっていい刺激となった
師のもとには俺の他に二人「拾い子」がいた。そいつらの名は露鬼と彩苦って言うんだが、その話はまた今度にしようか。
それで何年間かお世話になり、仕事にも参加させてもらえるようになった頃。俺にとっては人生最大のアクシデントが起きたことは今でもはっきり覚えている。
師が実行しようとした時間に、後からつけてきたやつがいた。それにいち早く気付いた俺は邪魔者だと思い込み、背後からおもいっきり切りつけた   

はずだった

そのあと目が覚めたのは師と一緒に過ごしていた馴染み深い部屋だった
あれ、俺って…確か邪魔者を刺して…
「お、目が覚めたか?」
師の声だったので上体を起こすと目の前には師と知らない男がいた。
俺の頭の中に警報がなった。
「誰だ?師から離れろ」
男は口元を軽くあげて「雷夜くんが刺した人だよ、」といって背中をめくって見せた。
そこには厚い布が破けただけだった
「お前はこいつを敵と見なして私のために攻撃してくれたんだよな?だけどもこいつは敵じゃない。今回の件が失敗しないようにする観察者であり、味方だ。お前もこれからお世話になるから挨拶しとけ」
師は優しく諭すような声でいった。
「よろしくお願いします」
俺は何故か気に食わなかった。
師も最初からそーいってくれれば良かったのに…
隣の男は大きなゴツゴツとした手を差しだし「よろしく。素晴らしいひと突きだった。仕事柄殺られそうになることが多くて常に着ているんだよ、これね、いいでしょ」
男は胸を張った
しばらく師と話し合った後、男は帰っていった。

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