第23話

過去3
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2018/11/27 10:23
目が覚めて、顔を洗い、師に挨拶をする
それこそが俺の幸せだった
「雷夜を殺すなんてっ、できるか…」
師の苦悩の声が毎晩のように聞こえた。

こんなのは、嫌だ。

小さい、小さい覚悟を決めた
「雷夜、紅茶。彩苦と露鬼とお前の分も注げ。」

これも運命。

俺は自分の分に致死量の毒を盛った

「はい、どうぞ」

これは運命だ。




「雷夜、私のに毒を盛っただろう、交換してくれないか?こんなところで死ねないからさ」
師はいつも通り優しく微笑んだ。この笑み
俺はすごい好きだったなぁ
「いいですよ」
カップを交換する音がした
「先生。私のと交換いたしましょう」
彩苦が師のカップと交換した。
露鬼は淡々と見ていた。
「じゃあ皆。今までありがとうな!せーのっで、飲もう」

《せーのっ》

白眼を剥いて倒れたのは´師´だけだった、彩苦はにっこりとこっちを見てゆっくり口を動かした。
「これくらいの毒じゃ先生も私も死なないよ」

……こいつが´師´を殺したのか

「早く片付けようか」
露鬼、お前はなんでそんなに冷静でいられるんだ。
「こんなの予想しようと思えばできることじゃん」
俺の心を。読むな。

肉体をバラバラにして焼き付くしたのは露鬼がやった。


師は死んだ。好い人だった。
俺を成長させてくれてありがとう。

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