「服を脱げ」
俺の声が響く。イスに座った凛音は従順に落としてゆく
息を呑みながらみつめる田村。
水に浸かっていく二人。
揺れ動く大きな塊。
凛音は今ストーカーを懲らしめています。人の嫌なことはしちゃダメだよ。
天国のおばあちゃま、見ていますか?凛音はこんなに強くなりました。
だから最後まで…見守っててください
全ては凛音の幸せのために。
ゆーっくり、首を締める。
水の中だから動き辛いけど…可哀想に…想像もできなかったでしょう…田村は足掻く。凛音の腕のなかで。
時間は過ぎていき
静寂が訪れる
天使がこちらを向いて笑う。
親指をたてて、こちらに合図をおくる
水槽から天使が降りてくるのがみえる
「やったね!雷夜さん!!」
静かに俺は頷いた。水に沈んでいる物体が背景にみえる。
俺は天使に問う
「気分はどうだ?」
~最高~
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。