~お昼の時間〜
駿佑:なぁ!恭平呼んでくんで!?
あなた:え?!ちょっと待ってよっ!ヤダヤダ!
駿佑:いいやんいいやん!よし!きまり!
おーい!きょーへー!!
なんてクラス中に響き渡るような声で呼んでいた。なんでそんなに大きい声が出るのかな…
恭平:んー?なにー?
駿佑:一緒にご飯食べよーやー
恭平:いいで~けど、その前に俺らしなあかんことあるやろ?
なにか企んでるようにニヤニヤしながら言ってた。
駿佑:せやな。 あなた、先に屋上行っといて! あ、行き方わかる?
あなた:うん。まぁわかるよ
恭平:みっちー行くでー
何をするのかな…
気になるから屋上には行かず隠れて見守っていた。
男子A:おいー、じゃまーなんでこんな所で弁当食べてんの?トイレでも行ってこれば?
男子B:ほんまにwしかもこんな不味そうな弁当要らんやろ?捨てといたるわ
誰に対してこんなこと言っているのかと思えば、いかにも静かそうな子だった。けど、いじめられるほど醜い子じゃないし、どちらかと言うとみんなからチヤホヤされるべき人って言うくらいだった。
クラスの男子が男の子のお弁当箱を持ってゴミ箱の方へ向かっていった。
それに、そのチャラ男くんも駿も、笑って見てるだけだった。止められないっていう気持ちも理解出来る。だけど、2人まで罵っていて、腹が立ってしまった。
やばい…
私は持っていたペットボトルを男子に思い切り投げつけた。
バン!
男子の頭に命中。一瞬ふらっとして男子が倒れてしまった。
やってしまったと思って屋上に走り出した。
これからどうやってこの学校で生きていこう…
これから虐められるのは私だな…
なんて思いながら。
泣きながら屋上に走った。
屋上で泣いて崩れた顔を直そうと一生懸命になっていた。
駿があんな人だと思わなかった。
駿に紹介してもらうはずの人も、あんな人だなんて聞いてなかった。
やっぱり…あーゆう人達は嫌い。それに、怖い。
もう、絡むのはやめにしようと
そう心に決めた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。