第4話

隔心
1,146
2019/10/26 09:47
期待してた私が馬鹿だった


















嘘コクを続けられた私にとって1ヶ月続いたのは凄かった
影でも好きだと言ってくれる司が好きだった
司
1ヶ月記念で海行こうよ
諒
…うん
ありきたりだけどいいだろう
って理由だったらしい




楽しかった
普通に
この瞬間まで
大斗
大斗
いいねぇ海
修哉
修哉
あれ?あれ司?
大斗
大斗
あ,ホントだ
昴
ん?お前河合と付き合ってんの?
諒
司
え?うん
違うって言って欲しかった
アイツらのことだから…
大斗
大斗
は,マジw腐るぞww
修哉
修哉
大丈夫かww
昴
美男ブスカップルww
大斗
大斗
上手いw
司
は?
こんなこと言われるなら期待しなければよかった
なんで?こんなに努力したのに
なんで私なの


大笑いする3人の声が聞こえた
司の反論も聞こえた
止められた司を後にして私は海から去った








今でも耳を塞ぎたくなる
疲れた

死にたい
雅
助けるから
萌依
萌依
味方になろうよ
翔太
翔太
可愛いよな
司
大好き
あの言葉を思い出し涙が頬を伝った

目に入った私の部屋のあらゆる道具
薬,縄,注射器,カッター,遺書
期待した私が馬鹿だった
大斗らの仲を隔てるのは私になる
アイツらだって私の心を裂いたのだからいいだろう
アイツらのことを遺書にもう書いてある
死にたい
死んで楽になろう





さぁどれにしようか
自傷行為用の道具の類はめっちゃある
楽に死ねるなら薬と首吊りだろうか
ドアノブで首吊りするか
薬をお酒で飲むのもいいな
神様の言う通りにしよう
どーちーらーにーしーよーおーかーなー…
ほぅ首吊りか
やるか
諒
……さよなら
司
待て!
……こんな風に助けてくれたらいいな








消えかけた意識の中見えたのは司と私が写った写真だった













諒
私は貴方の気持ちなんか分からない知らない
諒
心読めないんだもん
諒
なのに分かってもらいたいとか自分勝手
私の声が聞こえた
諒
え?
真っ赤な真っ黒な世界
そこには私ともう1人の私以外誰もいなかった
諒
あいつらに負ける感じがするから,親に分かってくれないから頑張って学校に行っているのに
諒
先生に分かってもらえず全く報われない
諒
あ…
諒
去年のクラスのせいで自信をなくしたのにもっと自信持てと言われる
全て私の本音だった
諒
でもな
諒
そんな辛いことを味方に話せばいいんだよ,でも味方いないんだったら作ればいいんだよ
諒
私には味方がいないって嘆いてばっかじゃそりゃ出来ないよ
諒
自分勝手なんだよ
自分から言えよ
諒
言える自信ない
諒
だったらもう学校行かなくていい
家から出て公園にでもいていい
諒
人生ボロボロになってまで学校に行く必要はない
諒
それで怒られたら本音言えよ
諒
…あぁ
私を分かってくれてアドバイスしてくれたのは結局自分か…
でももう死ぬんだよ

プリ小説オーディオドラマ