部室へ着くと私は一目散に用意をして
学校を出た。今日は確かシャオロンと何か約束を
していた気もするがそれどころではないので
ドタキャンさせて頂くことにする
息を切らしながら走っていると…私は
それを見てしまう
グルッペン…だっただろうか
その人が何故か勧誘を受けていた
てか何故ここにいるんだ…
…いや、それよりも。あれは助けた方が
いい…よね?と悩み、私は飛び出した
ニコッと、あまり不自然にならないように
微妙なスマイルを浮かべる
グルッペンの方をちらりと見ると目を丸くしている
男の人は連れがいるとは思わなかったのか
少し動揺していたがめげずに話出そうとする
…が、それをグルッペンに阻止された
…これは、世間知らず過ぎると言うか
なんというか…………
私が呆れているとグルッペンが口を開いた
そんなことだろうと思った…と思いつつ
彼を見ると純粋な目だろうか。キラキラと
している…そんな彼を見て私は溜息を着くと
なぜこの人たちは団体行動とやらが
出来ないのだろうか…と、もう一度溜息を着く
そう言うと彼を連れて私は歩き出す
…彼の話していた話は本当なのか
嘘なのか。それは何も分からない
でも、まぁ…何か楽しいことが起きるような
気がするのは…私だけだろうか
そして、歩き続けて数十分
家へ着くとおかえりーと母の声がする
そして玄関まで来て、グルッペンを見た瞬間の
第一声が………『カッコイイ…!!』
なのであった
続く
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。