次の日の朝、私は花に水やりをするために朝早く学校へ着いた
ちゃんと水やりをしているのは私だけらしく、ほかのクラスの園芸係はサボっているらしい
『あーあ、可哀想に』
ほかのクラスの花に水をやる
YG「おー。ちゃんと来たなー」
『……おはようございます』
昨日の今日だからなんとなく気まづい
YG「何を植えたんだ?」
『あ、えっと、、向日葵です』
YG「ふーん。花言葉とか知ってんの?」
『……私はあなただけを見つめる。です』
YG「へぇ。……意外とロマンチストなんだな」
『ち、ちがいます!私はただ、向日葵が好きなだけです』
YG「まぁ、あなたと向日葵似てるからな」
急に名前で呼ばれるもんだからピクっと体が反応した
『別に似てると思わないんですけど』
YG「何事にも真っ直ぐなところ。似てるだろ」
『へー。意外と先生、生徒の事見てるんですね』
YG「当たり前だろ。俺はお前らの担任だから」
『生徒に興味無いと思ってました』
YG「興味有るっていったら語弊があるけど興味が無いわけでもねぇよ」
『でも先生って女子から人気ですよね。私は好きじゃないですけど。』
YG「お前意外と辛辣だな。」
『んー、よく言われます』
なんとなくユンギ先生が私と似てるような気がして
昨日とは裏腹にユンギ先生と話すことに抵抗はなくなった
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JK「最近ソクジン先生には会ったの?」
弁当のウィンナーを頬張るジョングク
『会ったよ。まあでも特に大した話はしてないけど』
JK「よかったじゃーん。
で、ユンギ先生といつの間にあんなに仲良くなったの?」
『……え?』
JK「いや、明らかになんか仲良くなってるじゃん!」
まあ確かに言われてみれば前よりは話す回数が多くなった気もする
JK「俺を仲間外れにしないでくれー!」
訳の分からないことを言いながら抱きついてくるジョングク。
やめてくれ。周りの視線が痛いんだ
しかも何気に力強いんだ。こいつ
『ねぇグク。苦しい。おかず……でる…』
JK「ん?あ、ごめんごめん」
ニコッと笑う彼
まぁ、その可愛さに免じて許してやるか……
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。