無事に最終日のテストも終わりぞろぞろと皆が帰っていく中、私とグクだけが教室に残っていた
『じゃあ、行ってくるね』
JK「おう。自分の気持ちに嘘つくなよ」
『うん。ちゃんと、、伝える』
JK「じゃあ、俺部活あるから。
がんばれよ」
『ありがとう』
そう言って私はジン先生がいる化学室へ向かった
コンコンとノックするとジン先生からどうぞ。と言われ中へはいる
JN「あなた、、」
先生はなんだか切なそうに私のことを見る
きっと土曜日のことを心配してくれているんだろう。
『ソクジン先生。私、今回のテスト自信あるんですよね』
JN「え、あぁ、珍しいな。ㅎㅎ」
『ふふっ、ですよね。でもそれってソクジン先生のおかげなんですよ。』
JN「え?」
『私、ご褒美貰えるって言われてめちゃめちゃ頑張ったんです。多分中三の受験勉強より。』
JN「ものに釣られてか。ㅎㅎ」
『違います、
ソクジン先生だったから……
好きな人からご褒美貰えるって言われたから、』
JN「、、え?」
『私、高一の頃からずっとソクジン先生の事しか眼中に無かったし、授業の時なんてずっと先生のこと考えてなかったんですよ?』
JN「……っ、」
『でも先生、全然気づかなくて、、ほんとにどうしようかと思いましたよ、ㅎㅎ』
JN「ごめん、、俺……」
『でも、もう諦めます。
ご褒美もいりません。』
涙が出そうになるのをぐっと堪えてスカートを握る
『だから……ユナ先生を幸せにしてあげてください』
震えた声でそう伝える
そのまま化学室を出ようとするとジン先生に手を掴まれ足を止める
『ソクジン先生、大好きでした。』
だけど、もうこの恋は諦めるって決めたから。そうソクジン先生に伝えてそっと掴まれていた手を離す
化学室を出た瞬間溜まっていたものがすぐに溢れ出してきて
ずっと溢れる涙を拭いながらとぼとぼと歩いていると角を曲がったところで誰かとぶつかった
『、、ごめっ、、なさい、っ』
「あなた、、?」
俯いていた顔を上げると心配そうな顔をしているユンギ先生がいた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!