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第1話

どついたれ本舗
1,273
2024/01/08 07:30 更新





盧笙side














躑躅森盧笙
(はぁ…疲れた……)
 時刻は18時。学校での勤務を終え、疲れを少しでも癒そうと早急に帰宅して来た。   はぁ……っとため息をつきながら鍵を開け、自宅のドアノブに手をかける。

ガチャッ
躑躅森盧笙
ただいまーって、この靴……っ!
そこにはよく見なれた靴が2つ、揃えて置かれていた

ドタドタ ガチャッ!

勢いよくドアを開けると緑の髪色をした糸目の男と肩ぐらいの長さの髪をした小柄な少女が仲良く隣に座りテレビを見ている


まぁた勝手に入りやがった…
躑躅森盧笙
おい!お前らまた勝手に入りよって!!
白膠木簓
お、盧笙やんおかえり〜!
そう言う緑髪の男は白膠木簓。大阪division、どついたれ本舗のリーダー。
夢主
おかえり〜
この少女はあなたのなまえ(フルネーム)。かの有名なDJ ROKUROの弟子である。1人前と認められていくつかの月日が経った。現在は各ディビジョンをまわり経験を積んでいる

……正直ここにおって経験になっとんのかわからんけど
躑躅森盧笙
ただいま〜…ってちゃうわ!アホ!
躑躅森盧笙
何勝手に人様の家上がっとんねん!!何回目やこれ!
帰宅して疲れを癒すどころか疲れが増していっとるんは気のせいやろか
夢主
どんぐらいだと思う?簓
白膠木簓
ん〜軽く1万とかか?
躑躅森盧笙
なんも軽ないわ上がりすぎやアホ
呑気にボケよって…


"盧笙"

不意に名前を呼ばれあなたを見る
あなたは立ち上がってこっちに向かってくると俺の手から荷物を取った


なんや?
夢主
ご飯作ったから一緒に食べよ
躑躅森盧笙
え、ほんまかいなありがとう
わざわざ飯作ってくれたんか……ありがたいな



あなたの頭にポンポンと手をのせるとふふっと笑いにこにこする

ほんまに可愛い…
白膠木簓
なんや盧笙チョロいな〜!
ニヤニヤして簓がこっちを見ている
白膠木簓
さっきまで勝手に入りよって!!とか言っとったくせになぁ〜
ほんまにうるさいなこいつどついたろかな
躑躅森盧笙
うるさいわぁほんまに あなたは俺のためにしてくれて偉いな〜せやけどお前はなんもせんと入り浸ってるだけや
あなたの頭から手を離し、おちょくるような言い方をする阿呆を睨む
躑躅森盧笙
そんなやつはさっさと出ていけ
白膠木簓
ガーン!!そんなこと言わんでや〜!簓さん泣いてまうで!?
躑躅森盧笙
効果音を口で言うな!勝手に泣いとけそんで出ていけ
夢主
ふふっ仲良いな〜
このやり取りを見てどうやったら仲良いって解釈になんねん
白膠木簓
せやねんせやねん!仲良い俺らだからこその連携プレーや!
躑躅森盧笙
お前が勝手に繰り広げてるだけやろ何が連携や
躑躅森盧笙
はぁ…手洗ってくるわ
夢主
はーい
行ってらっしゃいと手を振ってくるあなたに微笑みを返す

はよ飯食お…



白膠木簓
今日も盧笙キレがええなぁほんまに人前に立たんでおればおもろいんやけどな〜
夢主
簓は一言余計だなぁ
手を洗いリビングに戻ろうとすると2人の会話が聞こえてくる

全部聞こえてんねん……デリカシーの欠けらも無いやつやな
白膠木簓
仲良いからこその意見や!尊重せい!

何言うてんねやこいつ
夢主
そんな意見尊重しなくたって私盧笙と仲良いもんね!
会ってまだ日は浅いけど仲良いと思ってくれてんやな  
なんや嬉しいわ
躑躅森盧笙
ほんまにそうやあなたの言う通りや
白膠木簓
なっ、いつからおったん!?
躑躅森盧笙
んなビックリする事ちゃうやろ手なんてすぐ洗い終わるわ
白膠木簓
なんでもええから手洗ったんならはよ座れ!腹減ってかなわんわ〜
なんやそれ、いつもは勝手に食っとるくせに
躑躅森盧笙
なんやねん勝手に食っときゃええやろ
白膠木簓
俺もそうしよう思っとったわ〜せやけどあなたが盧笙来るまで手付けるな言うねん
躑躅森盧笙
…それは…ありがとう……//
何故かわからないが耳が熱を持っている感じがする。

あなたはほんまにええ子やな
夢主
どういたしまして……?
白膠木簓
なんで照れてんねん
躑躅森盧笙
て、照れてなんかないわボケ!
白膠木簓
いやいやいや!盧笙はすぐ顔にも態度にも出るからほんまわっかりやすいわ〜
躑躅森盧笙
う、うっさいわ!
てれ、照れてんのか?俺


あなたの方を見ると謎に嬉しそうな顔をしている

どういう感情なん
夢主
盧笙照れてるの?
躑躅森盧笙
や、べ、別に……
自分でもわかりやす過ぎる反応を取ってしまい思わず顔を逸らす
夢主
わかりやすっ
躑躅森盧笙
う、うっさいなぁええからはよ食うで!
顔まで真っ赤になっているのが自分でもよくわかった


















ご馳走さん










あなたside



躑躅森盧笙
あ〜美味かった 洗いもんまでしてくれておおきになあなた
食事の片付けを終え簓の横に座ると先程まで学校から持ち帰った仕事をしていた盧笙が簓と挟む形で私の隣に座る
夢主
うん!勝手に押しかけたお詫びだとでも思って
躑躅森盧笙
はぁ…あなたはこないなこと言うとるのにそこのドアホはほんまになんもせんでおるだけやな
そう言って盧笙は簓を睨んでいる
白膠木簓
簓さんが居るだけで場が明るくなってええやん〜!
調子の良いこと言ってる
躑躅森盧笙
自惚れんのも大概にせ
簓は盧笙の家でくつろぐのは慣れてるんだろうけど、やっぱりなんかしてあげた方が……
夢主
簓もなんかしてあげようよ
簓はん〜と考え込むような素振りをみせる

……ろくなこと考えてないだろうな
白膠木簓
ん〜仕方ないなぁ……
白膠木簓
そんなら俺のとっておきのダジャレで笑わしたる!!
そんなことだろうと思った
夢主
いらな
躑躅森盧笙
1番いらんわ帰れ
白膠木簓
な、なんやて!?今をときめく売れっ子のヌルサラが笑かしてやろうと
躑躅森盧笙
あなた、これ  飴ちゃんやるわ
簓の声を遮って盧笙が話しかけてくる

わざと……?
夢主
いいの?ありがとう
白膠木簓
あ、おい!無視すんなや!!
話を遮られて簓は少し不貞腐れている

ちょっと怒っちゃったかな?
躑躅森盧笙
飯作らせてしもうて申し訳ないな今度お礼したるわ
夢主
え、いいよ勝手に上がったからこんぐらいしないと
躑躅森盧笙
せやけど……
盧笙、簓のこと全く気にしないで話すな……自分もノってるんだけど


ちらっと簓の方を見ると頬を膨らませてこっちを見ている
白膠木簓
ンムムムムゥ~!……
((  ギュッッ


!?

突然後ろから勢いよく抱きつかれ盧笙に向かって倒れそうになるのを簓が右腕で支える
夢主
わっ、
白膠木簓
っぶな、
倒れそうになって簓もびっくりしてるし…

て、なんで急に抱きつく?
夢主
ちょ、簓?
躑躅森盧笙
なっ、…お前何しとんねん!!
白膠木簓
ふん!うるさいわ!俺を除け者にしよって!!
簓が盧笙に向かって舌をべっとだす

盧笙は顔をしかめて明らかに機嫌が悪そうにしている
躑躅森盧笙
ささらぁ"……
盧笙キレてる…
夢主
ちょー簓離れて〜
抱きしめたまま離そうとしない簓に眉をひそめて少し押し返す
白膠木簓
いやや!あなたもあなたやで!!俺の事無視しよって!!((  ギュッッ
離すように頼んだのに一層強く抱き締められる。成人の男性の力にかなうはずもなく逃げれそうにない。
夢主
ングッ  ご、ごめんてささらぁ離してぇ
躑躅森盧笙
こんの…っ!は"な"せ"やぁぁぁあ!
(( グッッ
痺れを切らした盧笙が簓を私から離そうと私の腰当たりを掴んで自分の方へ引き寄せる
夢主
わっ、!
白膠木簓
なぁっ!?おい!やめぇや!あなたを離せ!!
躑躅森盧笙
お前が離せ!!
ググググググッ
前後から抱きつかれ引っ張られ、めちゃくちゃになる
夢主
(いや、力強っ…)
夢主
もぅ〜!やかましい!2人とも離れて!
白膠木簓
ゔっ…すまん…
躑躅森盧笙
…す、すまん……
案外直ぐに離してくれた

なんか申し訳ないな けどまぁ、いいか
夢主
はぁ、ちぎれるか思った……





















簓side











躑躅森盧笙
お前ら何時に帰るん
時刻が22時になろうとした頃、あなたとテレビを見ていたら盧笙が問いかけてきた
あなたがどうする?と言わんばかりにこっちをみている
俺は少し上を向いて悩んだ様子をとり、口を開いた
白膠木簓
んー、日付越す前には帰るかなぁ
躑躅森盧笙
なんやいつもより早いな
盧笙が拍子抜けというような顔をしてみてくる
白膠木簓
なんや盧笙もっと俺におって欲しかったんか〜?可愛ええとこあるな〜!
躑躅森盧笙
は?何言うとんねん頭沸いとんのか
白膠木簓
そない言う!?
夢主
簓明日から3日間海外ロケだから早く帰らないといけないの
躑躅森盧笙
あ、そういやそうやったな
白膠木簓
そうやねん、愛しのあなたと会えんくて寂しいわぁ
眉を下げて悲しそうな声色にして言ってあなたを見ると


めっちゃ真顔やん
夢主
ははは
なんやねんその冷めた反応
躑躅森盧笙
ははっ 残念ながら寂しぃんはお前だけみたいやな
白膠木簓
そ、そんな…!!!
な、盧笙なんてこと言うんや……冗談やとしても普通にショックやで…!?
夢主
ふふ そんなことないよ私も3日も家で1人なの寂しいよ

ほんまに寂しがっとんだかよぅわからんな
白膠木簓
ほんまか……?
夢主
ほんまだよ
それならまぁ、ええけど……
躑躅森盧笙
一旦東都の方戻ったりはせんのか?
そうや、元々あなたは東都の方に自分の家あるんやし一旦あっち戻るんかな…
今はここにおるとしてもそのうち他のディビジョンんとこ行ってまうんやろな……
夢主
う〜んまだまだこっちいるつもりだし、戻る気は無いな
あなたのまだまだここにいるという言葉に心做しか安堵する

盧笙が悩んだ顔をしてゔーんとうなっている
躑躅森盧笙
そうか…そんなら、簓帰ってくるまで俺ん家居るか?
え!いいの!?/はぁ!?ダメに決まっとるやろ!!
夢主
白膠木簓
いやいや!盧笙何言うとんねん!!!んであなたはなんで了承すんねん!!!!
躑躅森盧笙
いやなんでお前が決めようとしてんねん
夢主
だめなの?簓
白膠木簓
い、いや、ダメっちゅうか……
俺が決める権利はないのは、分かっとる  でも嫌や、俺がおらん時に2人が同じ家で過ごすなんて

盧笙がなんかするとは思えんけど……せやけど、盧笙やて男やし、それに多分、多分やけど盧笙はあなたの事が好きや
盧笙も俺があなたを好きなんに気づいとる
早いもん勝ちや言うて先越されたらどないしよ……
躑躅森盧笙
あなたみたい女の子が3日も一人で居るん危ないやろ、俺と一緒にいた方がええ
白膠木簓
そ、そらそうやけど……
クソぉ盧笙のやつ、絶対譲らん気や 絶対好きやん!!
夢主
ん〜、簓は何が嫌なの?
白膠木簓
べ、別になんでもないわ!そんなら明日から盧笙ん家でおったらええやん…
あ〜もう!なんでこないな言い方しか出来んねん俺!
あなたの顔明らか戸惑っとるし、なんや悲しい顔しとるやんけ!!
夢主
う、うん
躑躅森盧笙
はぁ…自分だけあなたに会えんかてそんな子供みたく拗ねんなや
白膠木簓
う、うっさいわ!
なんやねんこいつ!顔笑っとるやないか!!
夢主
なにぃ簓、自分だけ私に会えなくなるのが嫌なの?可愛いいなぁ〜
白膠木簓
クッ…、バカにすんなや…!
あなたまで俺がガキみたいに言いよって……
夢主
ふふバカにしてないよ?ほんとにかわいい
あなたが緑の髪に手を伸ばしてわしゃわしゃと掻き回してくる

なん、やねん急に……
白膠木簓
な、やめぇや……//
躑躅森盧笙
満更でもないやん
ムカッ こんのぉおお
白膠木簓
やかましいわ盧笙!!
バシッ       
躑躅森盧笙
いたっ、何すんねんこのっ!
バシッ
白膠木簓
いでっ!やったなぁ〜!?
躑躅森盧笙
お前からやってきたんやろが!
夢主
(何してんのほんとに)あと1時間ぐらいでここ出るけどどうする?
もうそんな時間なんか、早いなぁ……仕方ない、ここは一旦引いてやろう

一旦引いて、何するかなんて1つに決まっとる
白膠木簓
飲むしかないやろそんなん!!
躑躅森盧笙
お、少しやるか?
白膠木簓
あったりまえや!
躑躅森盧笙
はいはい、ほんなら冷蔵庫にビールあるからとってくるわ
白膠木簓
おおきに!
躑躅森盧笙
あなたは?どないする
夢主
牛乳…あったら欲しい
目線を下に向けて声を小さくして言うあなた

牛乳……?またか?毎日飲んどるな
まぁ、十中八九身長気にしとるんやろな
躑躅森盧笙
確かあったはずや持ってくるわ
夢主
うん、お願い
身長気にしとんのか聞いたろ
白膠木簓
なんやあなた毎日牛乳飲んどるな〜もしかして身長小さいん気にしとんのか?
バシッ
白膠木簓
っだ!何すんねん!
夢主
うっさい!ほんとに!
盧笙並にわかりやすいやん
白膠木簓
図星なんかい
夢主
だぁ〜!うるさ!!
白膠木簓
ナハハ〜そんな気にせんでもちっこくて可愛ええで♡
夢主
あーすごい腹立つ本当にデリカシーの欠けらも無いなぁ
あちゃ、怒らせてもうた

全然怖ないけど
白膠木簓
なんやと〜?俺みたい優しくておもろいヤツおらへんで!
躑躅森盧笙
自分で言うんかい
飲み物を持ってきた盧笙があなたに温めた牛乳、俺にはよく冷えたビールを渡す
躑躅森盧笙
はいよ
白膠木簓
お!おおきに盧笙〜!
躑躅森盧笙
ん、ほれあなたも
夢主
ありがと盧笙 あれ、あっためてくれたの?
躑躅森盧笙
あぁ、夜やし温かい方がええかと思てな
あなたが  ろしよぉ〜……!!なんて言い方をする
夢主
はぁ、盧笙はそこの緑頭と違って優しい、、惚れちゃいそうだな〜
白膠木簓
は?
は…?なんやねんそれ
躑躅森盧笙
はっなんやねんそれ  ……俺に惚れたん?
盧笙があなたの目をじっと見つめて言う

あなたの耳が赤くなってるのは気のせいではないだろう
夢主
えっ、……
盧笙急にどうしたん攻めすぎやろ、俺追いつけんやん!
ゔぅん、阻止したる……!
白膠木簓
何言うてんねん牛乳あっためただけで惚れるわけないやろアホか
躑躅森盧笙
あ?アホはお前や冗談に決まっとるやろ
夢主
いや、本当に今一瞬惚れかけた!不意打ちろしょ先やばい!!
あーあああーぁあ!!!なんやねんあなた、俺にはそんなこと1回も言ったことないくせに……
躑躅森盧笙
先生言うな急にうちの生徒のギャルみたくなるんやめてくれ
夢主
ほんとにいやそうなのおもしろいな
躑躅森盧笙
なんもおもろくないわ
白膠木簓
ろしょぉせんせぇ、はよ飲もうやぁ♡
躑躅森盧笙
マジモンのキモイやつ出してくんな
はぁ〜?酷すぎなんて言っとるとあなたがくすくす笑い始めた
なんやその可愛い笑い方
白膠木簓
まぁ、とりあえず
かんぱーい!!

















白膠木簓
ほな盧笙またなぁ〜
躑躅森盧笙
あぁ
夢主
じゃあね、盧笙
お邪魔しましたー!
躑躅森盧笙
気ぃつけてなー
((  フリフリ















あなたside








タクシーをひろい、簓の住むタワーマンションの地下駐車場まで送ってもらった
夢主
ありがとうございました
白膠木簓
……
運転手さんにお礼を告げ降りようとするが簓は微動だにしない
夢主
簓?
白膠木簓
ん、あぁ…もう着いたんか……おおきにぃ運転手さん
簓さっきからぼ〜っとしてる…

ちょっと飲みすぎて眠いのかな?海外ロケのためにあんま飲まないように言ったんだけど……











ガチャッ
白膠木簓
ただいまぁ〜っと   あだっ!!
夢主
!?
帰宅してそうそう何をしているのか簓は玄関の段差につまづいてしまったらしく、目の前で転んでいる
白膠木簓
ん"ぅゔ〜……
夢主
簓?大丈夫、?
簓に近寄り床に打ち付けた顔を覗き込む

簓がゔぅ〜…と唸りながら顔を上げる
白膠木簓
いだぁい……
微かに目尻に涙が見える

簓の涙を指で拭い、頭を撫でる

大丈夫かな?一応怪我はしてないみたい
なんか簓顔赤くなってる気がするけど……気のせいかな
夢主
ぼ〜っとしとるから…眠い?
白膠木簓
いや…今のでちょっと覚めたわ
喋り方からして本当に目は覚めたみたい

早く寝ないと、朝辛くなってしまう
夢主
なら、目覚めてるうちに早く風呂はいって寝よっか
白膠木簓
そやなぁ先入る?
簓が立ち上がり、リビングへ歩きながら話す
夢主
ううん 簓先入って  上がったら私の事待たないで寝てていいからね
簓を早く寝かせようとして言ったのだが、簓はどこか不服そうな顔をしている
白膠木簓
んー……それやとあなた寝るん遅ならん?
夢主
大丈夫だよ  それより簓朝早いんだからはよ寝ないと
白膠木簓
そうかぁ…?……!そうや!!
手をポンッと打ち付けて何か思いついたような顔をする
夢主
?どうしたの
白膠木簓
一緒に入ってしまえばええんや!
夢主
……は?
え。何言ってんの簓ほんとに何言ってんの
白膠木簓
やから!風呂一緒に入ったらえ
夢主
はぁ!?何言ってんの?バカじゃないの!?
簓が言い終わらないうちに言うと顔をムッとさせてこっちを見る
白膠木簓
なんやと!!誰が馬鹿や!
夢主
簓しかいないけど?寝ぼけてるでしょ簓
白膠木簓
さっきぶつけたんで目覚めとるわ
夢主
なら酔ってる?
白膠木簓
ん"ぅ〜!!酔ってあらへん!シラフやシラフ!!
盧笙の家で飲んだことを忘れたのか……
夢主
何言ってんの…盧笙の家で散々飲んだでしょ
白膠木簓
飲んでない〜!!!
子供のように駄々を捏ね始める簓
酔った簓はぼーっとするかやかましくなるかのどちらかになる
夢主
なんで酔ったら子供見たく駄々こねるの……
白膠木簓
子供ちゃうわ!立派な26歳や!!
これが26歳…とても思えない
夢主
はいはい、26歳児の簓くん早くお風呂入って寝んねしましょうね〜
白膠木簓
なぁ〜!バカにしよって!!
これいつまで続くの?早くしないと簓が寝るの遅くなる
夢主
いいからはよ風呂入り!!
白膠木簓
ん"ん"!!    しゃーないから入ったるわ!
そう言って着替えを寝室から持って脱衣室に向かう簓

フンフンしながら移動しているのは本当に子供のようで可愛い
夢主
何不貞腐れてんだか…ふふっかわいい……
























簓side









俺、大分やばいこと言ってもうたな……

風呂に入っているうちに酔いが冷めてくると先程の自分の発言が思い返される

酔ってたとはいえ一緒に風呂入ろなんて変態やないかい 絶対あなたに引かれてもうた……

白膠木簓
あなたー上がったで〜……
夢主
ん、簓酔い冷めた?
意外とそんな気にしてないんか……?
白膠木簓
ぉん…
夢主
なんか元気ない?
白膠木簓
なんや、俺酔っておかしなこと言ってしもうたから…
夢主
ふふ、気にしてないよ?26歳児簓可愛いかった
白膠木簓
(( ムッ   それやめぇや
26歳児ってなんやねんどこまで子供扱いすんねん
夢主
えぇ〜
白膠木簓
えぇ〜やあらへん!あんま油断しとると痛い目見るで?
夢主
ふふっわかったわかった
何笑っとんのや…俺が何考えてるかも知らんで
白膠木簓
なんもわかっとらんやんけ……
夢主
それじゃ、お風呂入ってくるから先寝てて
あなたはこう言うけどなぁ……しばらく会えんのに大人しく一人で寝るわけないやろ
白膠木簓
ん〜あなた上がるまで待つわ
夢主
え、いいって先寝ててよ
なかなかあなたも譲らんな…
白膠木簓
嫌や!あなた来るまで絶対寝ぇへん
夢主
えぇ…?なんでぇ明日早いんだから寝ないとだめでしょ?
それはそうやけど……
白膠木簓
……別れる最後の日にあなたと寝れんなんて嫌や
夢主
ふっ何それ…
なんで笑うねん……!こっちは恥ずかしぃん我慢しとんのやぞ!
夢主
最後の別れみたいに言わないでよ3日会えないだけだよ?
白膠木簓
だけって…!俺にとっちゃなっっがい期間や!なんや、やっぱ盧笙の言った通りあなたは寂しくないんか?
あ、あかん俺思ってたこと全部口に出してしもた……!!!


あ〜もう、あなた戸惑っとるやんけ
夢主
寂しがってるのは簓だけって盧笙が言ったこと…?気にしてるの?
図星すぎて言い訳出来ん
白膠木簓
……俺だけ寂しがってなんか惨めや
夢主
も〜!私も寂しいよ簓と会えないのほんとに寂しいよ
俺がおらんくても、盧笙と零が一緒におってくれるやろ…きっとなんも寂しない
白膠木簓
せやけど、盧笙も零もおるやん
夢主
簓は簓、盧笙がいても零がいても簓がいない寂しさは変わらないよ
白膠木簓
……
この言葉を信じたい、信じたいけどどうせ嘘やってあなたは優しいから俺に気使っとるだけやって決めつけてる自分がおる

なんで素直に信じてやれんねん
ホンマに自分のこういうとこが嫌いや


多分今の俺は信じれんって顔しとる、あなたが悲しむやろ、……
夢主
そんな顔しないで簓……帰ってきたら盧笙の家で集まろ、今度は零も一緒に、ね?
白膠木簓
ん…
夢主
よし!それじゃあ、お風呂入ってくるからおやす
白膠木簓
あなたと寝るんは譲らんで!
あなたが言い終わる前に口を挟んだ

絶対これだけは譲らん!
夢主
わがまま…
白膠木簓
わがままでも何でもええ!あなたと寝る!
そう言うとあなたは眉を下げて口角を上げる

わがままな子供を優しく見るような目をして
夢主
仕方ないなぁ、じゃあできるだけ急ぐから寝る準備してて
白膠木簓
おん!任しとき!
















あなたside


























夢主
簓〜?上がったよ
脱衣所から出て簓が居るであろうリビングに行くと案の定テレビを見て私を待っている簓が居た

ま、大人しく寝てるわけないよね
白膠木簓
お、おかえり〜髪俺が乾かしたる
夢主
え、いいの?
白膠木簓
おん!簓さんに任しとき!
万遍の笑みで返事をする簓

ご機嫌で可愛いな
夢主
ふふっありがと



















白膠木簓
ほんまに髪さらさらやなぁなんでこんなさらさらなん?
髪を乾かしながら簓が聞いてきた

髪…実際、簓の家に居候させてもらってからというもの、髪の調子がすごく良くなった気がする
夢主
んー?さらさら…なのかな?よくわかんないけど簓の家のシャンプーとかが良いからじゃない?
私がそう言うと簓は何かを閃いたような顔をした

これは……
白膠木簓
!簓さんのシャンプーやからさらさらってか!あっかんおもろいこれ!
自分で言って自分で絶賛している  普段なら、またか……と思うところであったが何故か私のツボにハマってしまった

自分でも何がそんなに面白いのかよく分からない それなのに笑いが込み上げてくる
夢主
…ふっんふふ  お、面白い、ふふっ
簓も私がこんなに笑うと思わなかったのだろう、面白いと言われて喜ぶどころか驚いて、戸惑っている
白膠木簓
…珍しいやん親父ギャグでわろてくれるなんて
夢主
そう?まぁ、確かにいつもならこの世の終わりかと思うぐらい寒くなるけどなんか今のはちょっとおもしろかった
褒めてるつもりが褒めてないみたいなニュアンスになってしまった
白膠木簓
サラッと失礼なこと言っとる?
夢主
え〜?言ってないよ?
白膠木簓
ほんまかて
夢主
ふふっ簓のこのダジャレも3日も聞けないのか…寂しいな……
そう、寂しい、簓と3日会えない、簓が3日帰ってこないたったの3日のはずなのに心に穴が空いたように寂しい
白膠木簓
っ……、なんやねん急に
簓が3日海外ロケに行くと聞いた時からずっとこの日が来るのが嫌だった



元々東都にいた私は数年前イケブクロで簓と出会った
MCD 、 NB
みんなといるとよく事件に巻き込まれて、それでも楽しかった それは確か

けど、そんな日々は長くは続かなかった突如として訪れた別れ、あの時の簓は別人のようだった

簓は大阪へ帰りしばらく会う事も連絡を取ることもなかった

何故あんな事になったのか それを知ったのはTDD解散後、乱数に全てを打ち明けられたことで知った

その後私はDJ ROKUROと出会い、DJとして活動することを決めた
晴れて一人前となりDJとして経験を積む一環から大阪ディビジョンに行くことになった
代表メンバーを聞いた時には本当に驚いた、そして嬉しかった

大阪へ来て寝泊まりはどこでするかという話になった時簓に俺の家におったらええやんと言われ言われるがまま居候させて貰うことになって現在に至る
夢主
別に急じゃないよずっと寂しいって言ってたでしょ
久しぶりに会った簓は他人に対してどこか丸くなっていたが、それ以外は特に変わった様子は無い

私に対しての対応も以前と変わらず仲良くしてくれている 恐らくマインドハックは解けたのだろう

大阪にいる間はずっと簓といられると思っていた

しかし、簓は人気絶頂の芸人であり同じ家にいてもなかなか一緒にはいることはなかった
朝は一緒に起きて夜は盧笙の家へ行き一緒に帰って一緒に寝る

それがルーティン化していた


けど、3日間、それすらも無くなってしまう
簓といられる限りない時間が無くなってしまう
白膠木簓
……そやけど、
久々に会ったのにな、もっと話したいこといっぱいある簓と盧笙と零で話したい、私はお酒飲めないけどみんなで飲んでワイワイしたい


次のディビジョンに行くまで日はあるが無限では無い

それまでにどつ本みんなとの中を深めておきたい

簓と盧笙の話、零との出会い、色々知りたい


そう思ってるのに簓は……
夢主
また信じてなかったの?
白膠木簓
いや!そういうわけなやない!ただ、俺の事あなたがそんな考えてくれとると思えんくて…
それが信じてないってことだよ簓

簓は時々自己肯定感が低くなりすぎる
私の言うことを信じることが出来ないのは、自分の事を私がそんなに考えてるなんて思えない、そういうことなんだろう


ばかだな、大事に思ってるのに

まぁ、それが簓なんだけど
夢主
信じてないってこと、だよね
白膠木簓
………わからん……
それから簓は何も言わなくなった
私も何も言わない

気まずい空間が流れる

聞こえるのはドライヤーの音だけ
白膠木簓
髪、乾かし終わったで
簓が私の髪を乾かし終わった簓が口を開き沈黙の時間に終息がたたれた


沈黙の時間と言っても、私の髪を乾かし終わる5分やそこらである

それでも、私と簓にとっては大きな時間
普段は絶え間なく会話が続くから、沈黙の後何を言ったらいいのかわからない



とりあえずお礼を、
夢主
ありがとう
白膠木簓
ん……
簓はその一言で返事を返す

いつもなら
「簓さんのおかげでさらさらやな〜お礼のちゅ〜してや!!」
とか冗談を言ってくるのに


簓が脱衣所からリビングに戻ろうと私に背を向ける
夢主
白膠木簓
なんや?
簓が私の方を見る

背は向けたま私が視界に入る位置に頭だけを少し振り向かせる
夢主
ギュッ
白膠木簓
え、あなた……?
簓の背に私は抱きついた

自分でもなんで急に抱きついたのか分からない、ただこの空間が耐えられなかった

この空気を断ち切る言葉が思いつかない、だから行動で示すしか出来なかった

抱きついて、心を落ち着かせてから

ゆっくり口を開いた
夢主
簓が自分の事私が考えてるって思えなくても私は簓のこと大事に思ってるし、居ないとほんとに寂しい、簓居ないと嫌だよ
言葉がまとまらない、
思っていることを言葉に上手く表すのは苦手だ

けれど、簓には気持ちが伝わったようだった

私が手を離すと簓が、私の方に身体を向ける
白膠木簓
ぁ、……うん……ありがとう  すまんな、素直に信じてやれんくて
ぎこちない返事、それでも簓の嬉しさと申し訳なさが伝わってくる

ここは謝るとこじゃない、謝らないでよ簓
夢主
謝らなくていいの!簓が信じれないなら、信じられるようになるまで伝え続ける!
私がそう言うと簓は驚いた顔をする うっすら綺麗な黄色い瞳が見えた


目尻に涙が浮かんでいる
そして顔を赤くしている

え、簓泣いて、
白膠木簓
あ"〜あかん、
夢主
え、なに?
急に大きな声を出す簓に驚くと"あなた"と呼ばれる
白膠木簓
あなた、好きや好きすぎておかしなる
夢主
え?何それ
……私も簓ん事好きだよ大好き
私がそう言うと簓は唖然として口をぽかんと開けている
白膠木簓
………………ほ、ほんまに……言うとる?
私が簓を好きなのは紛れもない事実

疑う余地ないでしょ好きでもない人と同じ家で同じ布団で寝ないっての
夢主
すーきだって!好き!
私がそう言い切ると簓は少しの間の後に口を開く
白膠木簓
盧笙は?
夢主
好き!
白膠木簓
はぁ?
何故か簓は今の私の発言に対して少し怒ったようだった
夢主
え、何好きだったら良くないの?
盧笙の事好きって言ったらだめだったのかな?でも、盧笙のこと好きだし…

何がダメなのか……

簓だって盧笙を好きなのは同じでしょ
白膠木簓
いや、もうええ  しんどいわほんま
簓は呆れたように言う
夢主
え、ちょ何それなんかだめなこと言った?
白膠木簓
心臓に悪いわどうせあなたは他のディビジョンの奴らも好き好き〜なんやろ?
夢主
え、ぇ?だって、好きだし……何がだめ?
本当に何がダメなのか、

どこのディビジョン代表のみんなも私は好き、大好き

簓はそれをいいように思えないらしい


以前イケブクロで簓といた時、 「すぐに人を好きになるんやめた方がええで 」 と言われたのを思い出した

確かに私はすぐに人を好きになり過ぎなのかもしれない でも、嫌いな人が多いより幸せだと思う

好きな人が多いのはそんなにダメなことなのかな

簓はなんでこんなに嫌そうなんだろう
白膠木簓
もうええ、はよ寝よう
そう言って簓は私の手をグッと引っ張り寝室へ向かう
夢主
わっ、ほんとになに…
白膠木簓
ええからええから、ひとまず今は寝ようや
言及する私をなだめるように言う


何が嫌なのか、それは教えてくれないみたいだ
仕方無い、今は寝る事が最優先
今回は折れるしかない
夢主
うーん……今度教えてね
白膠木簓
わかったわかった
適当な返事をしながらベッドへ腰掛ける簓

教える気ないなこれ
夢主
適当だなぁ
私がそう言うと簓はベッドの横で立っている私の手を引き寄せる
白膠木簓
ほら、こっちきいや
夢主
……うん
1人で寝るには十分に広い、2人で寝ても余裕があるぐらいのベッド
ここへ来た時私は ソファで寝る と言ったが、簓は 「そんなんあかん!俺がソファで寝るそれが嫌なら一緒にベッドで寝る」
と言って聞かなかった

私がベッドへ寝転がると簓は布団をかけて私を抱き寄せる

いつもこうして寝ている
くっついて寝るから、ベッドが狭いと感じたことはあまりない

今日はなんだか抱きしめる力が強い気がする

簓が私の耳元で囁いた
白膠木簓
おやすみ、あなた
夢主
おやすみ簓

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