遡ること数十分前〜
あなたside
店員
「あなたの名字さん!今日はありがとうございました!!」
店員さんに軽く会釈をして喫茶店を後にする
ちょっと上がるの遅くなっちゃったな…急いで夜ご飯の具材買わないと
ガシッ
!?
盧笙の家の近くのスーパーに向かっていたところで、誰かに肩を掴まれた
恐る恐る振り返るとそこには昼間のあのナンパ男と2人の男がいた
センター分け
「昼ぶりやね〜……今はあのおっさんおらへんみたいやなぁ」
センター分けがあ、こいつら俺のラップ仲間や仲良くしたってなと言って笑顔を見せてきた
仲間と紹介された2人は私の顔を見ると顔を合わせて何かニヤニヤしている
「いやむっちゃ可愛ええやんホンマにヤれんの?」
「まあ、3人男相手に女1人でどうにも出来んやろ いざとなれば俺らにはこれがあるからな」
今、マイクが見えたような……
センター分け
「…昼間は中断されてもうたからなあ今から俺らといいとこ行こうや、なあ?」
センター分け
「そう言って素直に行かせる思うたんか?女1人じゃ抵抗も虚しく終わってまうな」
立ち去ろうとしたが、男は簡単に諦めることもなく、腕をセンター分けの男に掴まれてしまった
男に掴まれた腕をみて顔を歪める
気持ち悪い……っ
センター分け
「まぁーたその顔…何?そんなに嫌なん?」
少し声を大きくして言うと男は腕を掴む力を強めて睨んできた
センター分け
「チッ るっさいなあほんまに お前が嫌とか知らんねん黙って着いてこいや」
そう言うと男は私の腕を強く引っ張った
『おい!何してんのや!』
センター分け
「あぁ"?まぁた邪魔入ってきよった……」
盧笙は私を男から引き剥がし自身の体に私を寄せた
男1
「えー、何?はよヤりたいんやけど」
男2
「お兄さん誰ー?邪魔せんといてもらえまっかー?」
あなた&盧笙
『はぁ"!?』
センター分け
「はぁ…ほんま面倒臭いわ……お兄さん悪いけどくたばってもらうで」
センター分けの男がパーカーのポケットに入れていた手を出した
その手にはマイクが握られていた
キィ________ン
耳に響く嫌な音がなるとマイクが起動され、スピーカーが出現した
男1・2
「俺らもやったるか!」
2人の男がセンター分けの男と同様、キィンという音を鳴らしてマイクを起動させる
やばい、違法マイク相手じゃ流石に躊躇してる場合じゃない…!
バックに手を入れマイクを出そうとした私の前に盧笙が立った
盧笙がヒプノシスマイクを起動した
マイクが変形し、スピーカーが出現する
幸い、周りに人影は無いためここでラップバトルをしても周りへの被害はほぼ無い
でも……違法マイク3人を盧笙1人で相手するのは流石に無理がある
そう言う盧笙の目は真っ直ぐ私を見ていた
止めても無駄、か
センター分け
「はっ、自分みたいやつ1人で何が出来るっちゅうねん
一丁前にカッコだけつけよって」
盧笙side
センター分け
「く、くそっ……、」
最後の一人の男が気を失って倒れた
やっと……終わった、流石に3人はしんどいな……
違法マイクの影響かリリックに対して攻撃が重かったこともあり、かなりダメージを負ってしまった
あなたが駆け寄ってきて心配そうに俺の顔を覗いてくる
今にも泣きそうな顔を見て胸が締め付けられるようだった
俯いて小さく呟くあなたの頭を撫でる
遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた
だんだん音が近くなってきている気がする
頷いてあなたは俺に微笑む
あなたが無事で何よりや
警察が到着してなんやかんやあり、違法マイクを持っていた男3人は連行された
俺らはヒプノシスマイクに関して少し話を聞かれたが俺がどついたれ本舗のメンバーだと分かると納得してくれた
やっと家に帰れる、そう思ってあなたと帰ろうとしたら
警察
「違法マイクの攻撃を食らったんですよね、念の為しばらくお仕事などは休まれた方がいいですね」
警察
「職場の方へは署の方から事情を説明しておきます少なくとも3日は自宅待機という形になりますかね」
あなたが少し怒ったように言う
俺が無茶して怒っとんのやろな…
まあ、学校で問題が起きても困るわ大人しく様子みとくか
警察
「それじゃ、ひとまず後のことは我々に任せてご自宅にお帰りになさってください」
警察の人に軽く頭を下げてあなたとその場を離れる
自宅に向かって歩いているとあなたが突然何かを思い出したように声を上げた
俺が一緒に行こうとスーパーのある方へ足を向けると梨が俺を呼んだ
梨を見ると怪訝な顔をして俺を見ている
そうやって油断しとるから…
自身の外装を見てみると服はあちこち破れていて吹っ飛ばされた衝撃で負った擦り傷が沢山ある
あなたの手を取って半ば強引に手を引く











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。