深澤side
最近のあなたはなんかおかしい。隠し事してるような感じ。
帰ってたら聞いてみるか
深「ただいま~」
『おかえり、、!!』
なんか泣きそうな顔してるじゃん、
深「あなた?? どした??」
『え、??笑 なんもないよ??笑』
深「嘘。絶対なんかあるでしょ。
俺に隠し事なんて1億年早いよ~??」
『やっぱたつにはバレちゃうか~、笑
じゃあちょっと座って??』
深「うん、」
『私ね、1ヶ月くらい前から体調悪くて、最初は疲れてるだけって思ってたんだけど、1ヶ月も続くからさすがにやばいと思って、今日病院行ってきたの。』
深「え??」
『そしたらね、肺がんって言われちゃった、笑』
深「え、は??」
『余命1年なんだって、、。』
深「え、ちょ、冗談きついって、、笑」
『ほんとなの、。
それで早く入院した方がいいって言われて、たつとしっかり話し合いたいから、今日時間もらって来週までには決めなきゃいけないの』
深「嘘だろ、、」
『たつはさ、どうしたい??』
深「、、、え??」
『私と別れるかどうか』
深「別れるわけねーじゃん。」
『、、でもたつはさ、やっとデビューできてやっぱり今が大事な時じゃん??
だから、、』
深「はい、もうそれ以上言っちゃダメ。
有難いことにデビューさせてもらって、もちろん今はすごい大事な時期。
でもね、それと同じくらいあなたもすんげー大事なの。」
『たつ、、、』
深「あなたは1人で闘おうとしてたでしょ。
あなたは1人じゃないから。 一緒に頑張ろ??」
『うん、グスッ たつありがとおおお』ギュッ
深「おお笑 頑張ろーな!!!」
俺は改めて誓った
あなたをちゃんと幸せにしてあげるって。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。