そう言って家のドアを開けた瞬間、目の前には衝撃的な光景が広がっていたッ!!聞こえてくるエンジン音、窓の中に微妙に見えてる男性…。私の家の前に、明らかに高そうな大きい車が停まっていたのだッ!!
驚いて口をパクパクさせて固まる私。そんな私を見た2人が、それぞれ私の手を握る。ジョルノが右手、DIO様が左手だ。何で2人はそんなに落ち着いてるのかな???
サラッとそう言ってリムジンのドアを開けるジョルノ。中には…何やらジョルノの知り合いらしき男性が。この人ももしかしたら…ジョルノに手配された運転手…?頭痛がしてきた。
DIO様のエスコートと共に緊張しながら乗り込む。すると、運転手さんは「ん、見ねぇ顔だな!」と言ってニッコリ。良かった、怖そうな人じゃなさそうだった。
しかし、そのやりとりを聞いたジョルノが運転席が見える小さな扉のような引き戸をピシャリと閉じてしまった。ああー!運転手さん!!
何故か2人が喧嘩をおっ始めたので、頭痛どころか胃痛もして来たような気がする私は、苦笑いしながら窓に目線をそらすことしか出来なかった。
一体2人のこの喧嘩をどんな気持ちで聞いていれば良いのだろうかと白目になりながらチラリと2人を見る。待って結構激化してない?()
ジョルノはDIO様の頭の飾りを引き千切りそうだし、DIO様はジョルノの特徴的な前髪を大きな手で鷲掴んでむしり取ってしまいそうだ。
こんな光景を見た私は、例えおふざけでも「私のために争わないで!w」なんて言えなかった。取り敢えず平和を望みます。アーメン。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!