慶｢失礼します…加藤先生いますか？｣
先｢加藤先生？あっ、数学準備室にいるっていってましたよ！｣
慶｢あ、ありがとうございます｣

あれ…
職員室じゃないっけ？
まっいっか笑
えぇーっと数学準備室は…と
あ、あった！
緊張するな…

コンコンコン
慶｢失礼します…｣
シ｢あ、やっと来た！
早速だけどさっきのテスト貸して｣
慶｢…はぃ｣(テストを渡す)
シ｢小山君は因数分解と二次方程式苦手なのかな？｣
慶｢因数分解とかに関わらず数学出来ません…｣
シ｢…じゃ因数分解をおぼえよっか？因数分解できれば二次方程式もできるし…ね？
ちゃんと分かるように教えてあげるから、大丈夫だよ｣
慶｢…はい｣
シ｢そんな緊張しないで？｣

緊張するよぉ…
2人っきりなんて..
しかも数学教わるなんて…

シ｢じゃまず因数分解の解き方からね。因数分解は簡単に言うと掛け算に直すことそれはわかる？｣
慶｢…(頷く)｣
シ｢じゃまず35を因数分解すると？｣
慶｢35？んー…あっ、7×5？｣
シ｢そう！これが因数分解
じゃちょっと難しくするよ？........｣

2時間ほど先生と因数分解を勉強してなんとなくわかった！
また明日もやるって言われちゃった…
でもわかるとちょっとは楽しいのかも…

靴を履き外を歩いてるとグランドから出てくる渉がいた

慶｢渉！｣
渉｢慶ちゃん！終わったの？｣
慶｢うん、下校時間だからって…
渉は？｣
渉｢俺、野球みてたんだよ！
そしたらやってみないかって言われてずっとやってた！｣
慶｢渉も野球部はいるの？｣
渉｢うん！もしかして慶ちゃんも？｣
慶｢うん！野球好きなんだ！｣
渉｢うわ！俺も！｣

渉も野球部入るのか！
僕も早く野球やりたい！
その為には因数分解できるようにしないと！




この時僕はまだ知らなかった
因数分解が出来てもほかができなくてずっと個別指導を受けることを…
そして恋することを…