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第3話

貴方を好きになった。
4
2024/11/04 13:02 更新
それからというもの、私はずっと彼の曲を聴いていた。

何としてでも覚えたくて、

何としてでも彼のことを知りたくて、

何としてでもずっと好きなままでいたくて。




飽き性な私にとって、それはとても長く続く"愛"のようなもので。

どの曲も忘れたくなかったし、
ずっと自分の中の一番であって欲しかった。








それがやりすぎてしまった理由だ。



あまりにも
スマホで調べて、曲を聴いて、時間なんて忘れて考察して…
なんてしているうちに、


遊びすぎだ、勉強をしろ


ということで、
一定期間 "好き" から離されることになってしまった、、、

澄夏
曲聴くの禁止とか……
嘘でしょ、
彼のことをもっと好きになりたいのになぁ…






頭の中では鳴り止まない音楽

いつの間にか口ずさんでいる歌詞

忘れてしまいたくても忘れられない。

好きになってしまったら、きりが無い。


澄夏
……。
勉強にも手がつけられなくなり、
ベッドにダイブする。
澄夏
彼が、
私のこと好きになってくれたら良いのになあ


まだそのバンドを知ってすぐだというのに

私の頭の中は、彼らだけになってしまっている。









気付けば眠っていた。

















朝。

まだ肌寒くて、布団から出たくないような
涼しく、白い朝。

カーテンの隙間から入ってくる光に目を細めながら、
時間の確認をする。


9:00


……今日って土曜日だっけ?
まだ木曜日だっけ…?

働かない頭でゆっくりと考えていると
隣に人が居ることに気づく。

まだ眠っているその人は、例の彼で。

穏やかなその寝顔に思わず近づいてしまう。

触れようとしたところで彼は目を覚ました。


「…どうしたの…?」
ぼんやりとした声で、
寝ぼけたまま見つめてくるその顔は、どうも幼く見えて。


知らないはずなのに知っていて、
不思議と驚きはなくて、

いつもと同じように
私は彼に言う。




澄夏
私はどうやって生きれば良いの?

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