「もうっ!返してくださいっ!」
画面に気を取られている間に、
まんまとスマホを取られてしまった。
🦊『ま、待ってよ委員長、』
🦊『なんでバイトなんか探してんの?』
「べ、別にいいじゃないですか……」
🦊『何か欲しいものでもあんの?』
🦊『だったら俺が買ってやるのに……』
「そ、…そういうわけじゃ、」
「と、とにかく!」
「ヨンジュンくんには…関係ないですから…」
そう言って俺を撒こうとする委員長。
🦊『……待てって。』
がしっ、と委員長の肩を掴む。
「きゃっ、」
🦊『……大変なら、すぐにおれに言えよ。』
🦊『……言いたくなったらで、いいからさ。』
「…………、」
目を丸くして俺を見る委員長。
🐰『ヨンジュナー!おはよー!』
🐰『………って、なにこれどういう状況?』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。