と、言うわけで………
放課後、スビンくんのお家に案内してもらいました。
今は幸いお客さんの少ない時間帯のようです。
家からそこまで遠くもなく、学校帰りに
寄ってから帰ることもできそうです。
『ようこそ、君がバイト志望の子?』
と、優しそうなスビンくんのお父さん。
「は、はいっ…」
『よかったよ、最近嬉しいことに繁盛してきて、
人手も足りなくなってきていたんだ』
『とりあえず、スビンの友達みたいだから
1杯サービスしよう。』
『そこのお友達にもね。』
と、私の後ろにいたヨンジュンくんも指さしました。
🐰『やー…ついてこなくていいって言ったのに…』
🦊『だってっ、委員長が働く場所になるんだろ?』
🦊『変なとこだったら委員長が可哀想だろ!』
🐰『失礼な!!』
『ははは、じゃあ僕の煎れたコーヒーでも
飲んでもらおうかな』
▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥ ▧ ▦ ▤ ▥
「お、美味しい……!!」
お席に案内してもらって、
サービスでスビンくんのお父さんが
ココアを入れてくれました。
『そりゃよかった。』
『昔、趣味でバリスタの資格を勉強していてね。
こうやって自分のお店を出すのも夢だったんだ』
スビンくんのお父さんのココアは、
温かくて、甘すぎずそれでもチョコレートの
いい所を全て引き出しているかのような味でした。
🦊『………うま』
ヨンジュンくんはコーヒーをもらっていました。
🐰『ほら!言っただろ!!』
『あなたさん、どう??』
『ここで働いてみるかい??』
と、スビンくんのお父さんが
優しく聞いてくれます。
「………はい!!」
「お、お願いします!!」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。