第20話

❤️‍🔥
3,785
2022/09/18 09:25






🐿『……ヌナ。お風呂空いたよ』




「……あ。ありがとうテヒョン」




家に帰って、私はベッドの上で座り込んでいました。


🐿『……どうしたの?
そんなに今回のテスト、難しかった?』

「う、ううん。そういう訳じゃないんだけど……」


テヒョンがそっと私の隣に座ります。


🐿『……もしかして、またあの人になにか?』
 
う。


やはり私の弟は、賢くて勘が鋭い……


何も言えなくなった私を見て、
大きなため息を着くテヒョン。


🐿『……また?この間も無視してって言ったのに
結局言い負かされて……』

「あ、うぅん、なにかされた訳じゃなくて……」



🐿『え?』



「わ、私ね、…………」









「あの人のことが、好きみたい、なの、」






そう、俯きながら言いました。
テヒョンなら、わかってくれるよね、?
いつも私の話を聞いてくれていたし、
私のことを気にかけてくれていたから。



いつも私のことを、根暗だとか真面目だとか
痛いところをつついてきたから。


きっと、姉に好きな人ができるようになったら
テヒョンもいくらか気が楽でしょう。



何秒か沈黙が流れました。



「…………テヒョン…?」




そっと顔を上げて、テヒョンを見ると、






🐿『……ヌナ、変な冗談やめてよ』


と、ものすごく真剣な顔で、
私の肩をがしっと掴んできたのです。

プリ小説オーディオドラマ