その夜。
「とりあえずバイト決まったし、
明日から徹夜で勉強だなぁ〜……」
と、私は日記をつけながら
勉強計画の練り直しをしていました。
いつもは帰ってきてから夜ご飯まで、
学校で受けた授業の復習や次の授業の
予習をしていましたが、
バイトを入れるとなると、徹夜するしか
なくなってしまいます……
🚪
🐿『……ヌナ。』
のそ…と、ゆっくりと部屋に入ってくるテヒョン。
「あ、テヒョン…ごめんね、ご飯今から」
🐿『ううん、ご飯は僕が作っておいたよ』
「え……あ、ありがとう……」
🐿『……ヌナ、バイト見つかったんだね』
「あ、うん!お友達のお父さんのお家が、
カフェをやってるらしくて……」
「テヒョンはどうだった…??」
🐿『……近所のスーパーから聞いてみたんだけど、
何処も門前払いだった。』
🐿『中学生は雇えませんとか、
学校の許可を得ろとか…口を揃えてそう言ってた。』
「そ、そっか……」
じゃあ私が頑張らなきゃ……
と思っていると、
🐿『……でも、ひとつだけ採用してくれたんだ』
「え、?ほんと?」
🐿『うん、それが………』
🐿『ホストクラブの客引き、なんだけど……』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。