今日は私の誕生日
私は彼氏のドギョムと一緒に
今日1日デートに出かけている
私が疲れたなーって思ってる時は
言わなくても分かってくれるドギョム
本当に優しくて私は嬉しくなる
そう言い残して彼は店員さんの元へ向かった
私は何気なくスマホをいじっていたが、
なかなか帰ってこなかったから彼を目で探した
すると
女性店員さんと何やら楽しそうに
話していた……
…せっかく今日誕生日なのに
こんな場面見たくなかった
私は目を背けるとまたスマホをいじった
飲み物を持ってこちらに向かってくる彼
私はさっきの光景が頭から離れない
いつになく冷たくなってしまったのは
嫉妬、してしまったからだろうか…
私の気分を払拭するように
彼は私によく話しかけてきた
明らかにテンションが低くなっている私
気がついていないわけがないと思うけど…
すると そこへ
さっきの女性店員さんが
私たちのテーブルに来てドギョムと話している
しかも「オッパ」呼び…??
私の中で何かが吹っ切れた
私はそう言い捨てて
大好きな彼をおいて1人 帰路についた
しばらく歩いていると
後ろから彼の声がした
なんでこの時彼の名前を呼んでしまったんだろう…?
振り返るとそこには彼がいた
手にはケーキの入った箱が
その箱…
今見たくなかったな…
あーあ、結局私は彼と帰ることになってしまう
私はいつの間にか素直に頷いていた
これだから…
彼を好きなのをやめられない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。